今回の絵本・児童書(童話・児童小説)は、月イチ企画の宮西達也の絵本を紹介します。
みやにし たつや ひさかたチャイルド 2015-03-16
「ちっちゃなトラック レッドくんとイエローくん」
みやにしたつや 作・絵
ひさかたチャイルド
『ちっちゃなトラック レッドくん』シリーズの第4弾です。
今回登場するのはのんびり屋のイエローくん。
スイスイすいぞくかんににもつをとどけるようにたのまれたレッドくんとイエローくん。
でも、のんびり屋のイエローくんは集合場所になかなかやって来ません。
あんまりおそいのでおひるねをしてしまいました。
そこへ「すこーし おそくなっちゃいました」とイエローくんが到着。
ようやく二人でスイスイすいぞくかんへしゅっぱつ!
走っているとイエローくんは急ブレーキ。
ありさんのぎょうれつがみちをわたるのをまっていたんです。
こうそくどうろで行こうとするレッドくんですが
イエローくんは「こっちのみちがいい」とまがってしまいました。
すると、みちはくねくねしていたけどお花畑の中を通ってレッドくんもおおよろこび。
なにかとイエローくんはこの調子で進みます。
でも、回り道をしたり寄り道をして遊んでいるように思えたのですが
途中でイエローくんがとった行動が次々にいい方へとつながっていくんです。
のんびり屋のイエローくんに対してあなたはどう思いますか?
この絵本は意見が別れると思います。
せかせかするだけが全てじゃなくて、ゆっくりのんびりだっていいことがあると思う人
ゆっくりのんびりで、たまたまうまくつながっただけで時間を守ろうと努力しないのはちょっとと思う人
いろんないけんがあるのでは?と思います。
それでいいんです。
絵本に正解はありません。
絵本を読んでいろいろなことを親子で感じて考えることが大事なんです。
それこそゆっくりのんびり考えていけばいいことなんですよ。
みやにしたつやの愉快でかわいい乗り物絵本です。
お子さんをせかすだけではなく、時にはゆっくりのんびりする時間をかける大切さも伝えてあげてください。
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