お盆の一日、8/13に立川にある国営昭和記念公園に行ってきました。
目的は二つ!
一つはサギソウ祭り、もう一つはヒマワリです。
今回はサギソウをお届けします。
昨年は、ここで段差に躓いて、SONY α55を地面にぶつけて、センサーの微小振動機構を破損し買い換えるきっかけを作ってしまったので、今回は足元に気をつけながら慎重に歩きました。
サギソウです。
サギソウ(鷺草) ラン科
シラサギが羽根をひろげたような形から名付けられました。
御存知の通りシラサギという鳥はおらず、ダイサギやコサギなどの白いサギの総称です。
英名の「イーグレット・フラワー(Egret Flower)」も「白鷺」です。
どうですか?サギが飛んでいるように見えますか?

日当たりのよい平地や山麓の湿地に自生する日本を代表する野生ランで、かつては北海道、青森をのぞいた全国に分布していましたが、乱獲や生育環境の破壊により自生地が次々に消滅しており、現在では自生のものを見る機会は少なく、環境省のレッドリストでは準絶滅危惧種に指定されています。
サギのように飛べるなら、あっちだこっちだと好きな所に飛び去りたい気持ちでしょうね。


国営昭和記念公園では、自生しているわけではなく、サギソウボランティアの手によって鉢植えで管理され、丹精込めて開花したものが並べられています。
サギソウはガによって花粉を媒介します。
花の後ろ側の細長い筒のような部分が垂れ下がっているのがわかると思います。
この部分を距といって、ここに蜜が蓄えられ、長い口吻を持つセスジスズメなどのスズメガ科の昆虫がやってきて吸蜜します。
この時に花粉塊が複眼に粘着して、他の花に運んでもらうというわけです。
スズメガ科のガは飛翔力に富んで、かなりの長距離を移動するらしく、山間に点在する湿地の間を花粉を運んでもらっているそうです。

特定の主に依存しないでもっと多くの虫に運んでもらえるようにすると、近親交配となって環境に強い球根が育たないのでしょうね。
それにしてもいかにしてサギのような花の形になったのか、長い口吻を持つスズメガがいるということをどのようにして知り、どのようにして花の形を変えたのか、ほんとに不思議です。
これを考えたら夜も眠れなくなっちゃいます。
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