2017年01月18日

シモバシラの氷柱・皇居東御苑

目黒自然教育園の後、急いで向かったのは皇居東御苑。
二の丸雑木林にもシモバシラがあって、こちらにも氷柱が見られるからです。
到着したのは10時過ぎで、少し日が当たっていたのでちょっと小さくなっていましたが、楽しむには十分な大きさのシモバシラがいくつかありました。

落ち葉に隠れるようにして氷柱がありました。
シモバシラの氷柱1

遠くて見難いいのですが、ヒダヒダになっている氷柱です。
シモバシラの氷柱2

一番大きな氷柱。繊細な感じではなく大きな塊となっていました。
日が当たってキラキラと輝いてきれいでしたよ。
キラキラ輝くシモバシラの氷柱

繊細な感じのシモバシラの氷柱です。
繊細なシモバシラの氷柱

カマキリの卵のようにも見えるシモバシラの氷柱です。
カマキリの卵のようなシモバシラの氷柱

例年だと12月から見られるので、1月も半ばをすぎるとシモバシラがかなり裂けていて条件が悪くなっている頃なのですが、今年は先週からようやく見られるようになったので、まだ見られるチャンスはありそうです。
でも、週末じゃないと・・・

我家の庭でも見られるかとシモバシラを育てているのですが、残念ながら見られません。
多少の日当たりと、風通しの良さで、気温差があることが必要なんでしょうね。
今年は植え替えて見るかなぁ。

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2016年11月15日

シーダーローズ・新宿御苑

新宿御苑で撮影したものに戻ります。
以前、このブログでもお届けしましたが、これからの季節に見られるようになるのがシーダーローズです。

ローズと言ってもバラの花のことではありません。
シダーローズ(Cedar Rose)というのはヒマラヤスギの松ぼっくりの先っちょなんです。
ヒマラヤスギというのに松ぼっくり?と思うでしょうが、実はれっきとしたマツの仲間なので、球果を松ぼっくりと言っても問題ないんです。
ヒマラヤスギの松ぼっくり(卵型をした球果)が開き、下の方からパラパラと落ち、その後に上の部分だけがまとまって落ちます。それが薔薇の花のような形をしているのでシーダーローズ(シダーローズ)と呼ばれるんです。
それがこれ。
シーダーローズ

ヒマラヤスギは大きくて、広げた葉の上側に松ぼっくり(球果)ができるので、非常に見にくいんですよ。
見やすい位置になんとか見つけたのがこれ。球果がだいぶ開いて、下の方から落ちそうな感じで、先端部分がすでにシーダーローズの形になり始めています。
ヒマラヤスギの球果

この球果が丸いまんまで落ちないのは、真下に落ちても、すでに大木となっている親木のそばでは日陰になってしまい大きく育たないため、球果の下の方の種鱗と呼ばれる部分が風に乗って親木から離れた所に落ち芽を出して育つためなのでしょうね。

3個ほど見つけたので日向に並べて記念撮影。
3個のシーダーローズ

ヒマラヤスギを見上げるシーダーローズ。
この木が親木なのでしょうかね。
ヒマラヤスギを見上げるシーダーローズ

これから冬になると、種鱗が落ちて、その後にシーダーローズが落ちてくるシーズンになります。
ヒマラヤスギのあるところを探して、シーダーローズを探しに行ってみてください。

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2016年06月17日

悲しいかな・・・皇居東御苑

皇居東御苑は、旧江戸城の本丸・二の丸・三の丸の一部を宮殿の造営にあわせて皇居附属庭園として整備されたもので、昭和43年(1968)から公開されています。
そして、皇居東御苑内の二の丸雑木林は、昭和天皇のご発意により、都市近郊で失われていく雑木林を皇居内に作ろうと造成され、より身近に感じてもらおうと散策路の周囲には柵を設けられませんでした。
しかし、今やこれがアダになっているのです。

これがなにかわかりますか?柵がないはずの二の丸庭園に竹で簡易柵が設けられています。
柵の奥は本来通路ではなく草が生えていたところです。
竹の簡易柵

通路になっているようなところは、マナーを弁えぬ人間が近道だからと次々と踏み入って地面を踏み固め通路のようになってしまったんです。
竹の簡易柵2

あっちにもこっちにも。
近道だからと草花が茂っていようとお構いなしに踏み荒らしていた結果、踏み固められて草が生えにくくなっているんです。
竹の簡易柵3

奥に珍しい花が咲いていると、その花の手前にもいろいろな草花があるのにそちらには意にも介さず踏み荒らしているんです。ここはキンランがあちこちに咲く付近です。
竹の簡易柵4

二の丸雑木林だけでなく、東御苑内の所々にも設けられているんです。
ここは芝生広場から石室への近道だと踏み入られて通路になってしまいました。
竹の簡易柵5

今の日本人は、そこは入るところではないと注意しても禁止と書かれていないなどと意に介しません。
禁止と書かれていないとダメだと理解できない(禁止と書かれていても守りませんが)ほど、自分勝手なマナー知らず。
同じことは東御苑だけでなくあちこちの公園で見られます。
好き勝手に走り回る身勝手ランナーやウォーカーで公園の草花は傷めつけられていますよね。
通りやすいようにとそこを舗装すればまた別の所を走ったりする軽挙妄動。
今の日本人に通れるところを檻で囲ってしまうのがお似合いでしょうね。

老若男女を問わずマナーが悪いですが、一番悪いのは高齢者ですよ。
高齢者優待とか、高齢者割引なんて絶対不要。逆に割高にすべきだと思うぐらいです。

これは議員や知事の法に触れていなければ許されるという意識と同じ。
結局、有権者が選んでいるんだからこういう意識の人間が当選して当然なんです。
国民の半数以上は選挙にも行かずに無責任ですしね。
今や日本人の老若男女問わず、モラルを求めることはほとんど不可能としか思えません。
不倫がどうのだとか偉そうに言えるレベルではないし、隣の国がああだのこうだの言ってられるレベルではないですよ。

今の日本人は悲しいぐらいに低レベルが現実なんです。
いつからこんなふうになったんでしょうね。

マナーを弁えない人がほんとに多くなって、人が多い週末や休日に撮影に行くのが鬱陶しくて仕方ないですよ。

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タグ:皇居東御苑
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2016年03月24日

夕日に立ち尽くしす土筆

靖国神社で開花宣言を見ようと足を運んだ3/20、開花宣言が見送られた後、千鳥ヶ淵緑道、半蔵濠から桜田濠を経て有楽町まで歩きました。

その終わり間近の桜田濠の土手にはツクシがたくさん顔を出すところがあるんです。
通りかかった時は陽が傾いて、空が夕方の色に変わり始めていた頃。
ツクシに夕日が当たっていい雰囲気だったのでしゃがんで撮影してみました。

夕日とカラスノエンドウとツクシです。奥の電柱がちょっと邪魔でしたね。
夕日とカラスノエンドウとツクシ

夕方の空を仰ぐツクシ
夕方の空を仰ぐツクシ

夕日を眺めるツクシ
夕日を眺めるツクシ

夕日を見送るツクシ
夕日を見送るツクシ

ツクシの季節もあとわずか。
皆さんも探して眺めてみてください。

「夕日見る 土筆見つけて 立ち尽くし」


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2015年03月07日

摘み取られたフキノトウ

ニョキニョキと春の息吹も顔を出し始めたようですが、まだ2/21に皇居東御苑で撮影した写真をお届けします。

春の息吹といえば、フキノトウもその一つ。
春の味覚としても味わえますね。
そのフキノトウが、フキの蕾へと成長していました。
フキの蕾

このように成長している傍らに、あららと思う光景が。
次の写真を見てください。
摘み取られた跡 摘み取られた跡2

摘み取られた跡です。
フキノトウを見て摘み取るのは、おそらくは年配の方でしょう。
写真を撮ってる横で話しているのを聞くと、「食べたら美味しいわよね」とかいう人が多いんですよ。
今回は食べごろを過ぎていたので見かけませんでしたが、以前、実際に摘みとっている人を見て注意したこともあるのですが、全く悪びれもしません。
ほぼ、献金問題で渦中の○○大臣などと同じ年頃ですから、さもありなん。
政治家の開き直りと同じことなんでしょう。
戦後生まれの年金受給者の精神構造は自分さえ良ければそれでいいってことになってるんです。
年金問題一つとっても、自分たちの年金を減らされるのは嫌だけど、将来については無責任なことばかり言ってる。
そんな考えで子供を育て、その子供がまた子供を育てているのですから、どんどん自分勝手になって当然。
日本人の精神構造がそうなってしまってるってことなんですよ。
今の若い人はではなく、今の年寄がそうさせたんだってことに気づいてない。
嘆かわしい話です。
と、フキノトウを見ただけでここまで想像をふくらませて嘆いているんです。

嘆いただけでは面白く無いので、気分を変えて、日差しを浴びてのびのびとしているフキノトウをお届けします。
日差しを浴びるフキノトウ.JPG

日差しを浴びるフキノトウ2

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2015年01月20日

シモバシラの氷柱・皇居東御苑

目黒の自然教育園でシモバシラの氷柱を撮影した後、皇居東御苑のシモバシラの氷柱はどんなもんだろうと足を運びました。
さて、結果は・・・

なんと、小さいのが数個だけと悲しい状態でした。
朝は寒かったのですが、日が昇るに連れて気温が上がってきたので早々に溶けてしまったのかもしれません。

状態のいいシモバシラの氷柱です。
皇居東御苑のシモバシラの氷柱

この左側の氷柱をよく見てみると、かわいいドラゴンに見えました。
ドラゴンみたい?

この氷柱が5分後には子犬になってました。
日が当たるとどんどん溶けて、茎から離れていってしまうんですよ。
子犬みたい?

もう一つの縦長の方はとても繊細な形状でした。
繊細な氷柱

水曜、木曜と雨が降りそうで地面には十分な湿り気がありそうです。
でも、週末の最低気温がちょっと高そうなので、見られそうにありません。
今回見たのが今年の最初で最後のシモバシラの氷柱になりそうです。

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2014年12月10日

秋季皇居乾通り一般公開 その3

秋季皇居乾通り一般公開の3回めです。

前回は局門までお届けしました。
今回は局門の先、乾通りの終わり、乾門までをお届けします。

局門を過ぎてもなお人の波。
続く人の波

富士見多聞と紅葉局門の反対側、蓮池濠に面した富士見多聞と紅葉です。
富士見多聞の中には鉄砲や弓矢が納められていました。
戦時においては、ここから蓮池濠側の敵を狙い撃てるようになっています。


西桔橋と紅葉皇居東御苑に渡る西桔橋と紅葉です。
桔橋(はねばし)というのは、事が起きた際、木橋をはね上げて交通を遮断ができる仕掛けになっていたもので、江戸城本丸の防備として、この西桔橋と北桔橋の二箇所に設けられていました。西桔橋は現在は木橋ではありません。


道灌濠と紅葉道灌濠と紅葉です。
吹上御苑と宮殿や宮内庁庁舎などが建つ旧西の丸の間を鍵型に通っています。
徳川家康がここに江戸城を築くさらに前の室町時代に太田道灌が築いた城の外濠だったとの説があり、その名の由来となっています。


西桔橋道灌濠を過ぎると、西桔橋があり、その手前の紅葉が目を引きたくさんに人が立ち止まって撮影していました。
西桔橋から皇居東御苑に抜けることも出来たのですが、東御苑は乾門を出ても入れるので、めったに通れない乾通りを通過しました。


ここを過ぎると乾門はもうすぐ。
ここもトウカエデなどの紅葉が続きます。
乾門までをカーソルを乗せ、クリックしてご覧ください。


乾門乾門を出たところから振り返って撮影。
乾門は明治になってから建てられた京風の門です。
宮殿がある旧西の丸の裏門にあたり、皇居の乾(いぬい)の方角にあるので、この名がついたそうです


坂下門から乾門を抜けるまで、所要時間は30分ほど。普通に歩けば10分もかからない距離だと思います。
基本的に長く立ち止まることも逆行することも出来ないので、30分でも見られたのは良かったと思います。
できたら来年も実施してもらって桜の季節に通り抜けたいですね。
天皇誕生日の一般参賀か新年の一般参賀に行ってみようかなぁ。

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2014年12月09日

秋季皇居乾通り一般公開 その2

秋季皇居乾通り一般公開の2回めです。

前回は坂下門を入るところまででした。
今回は坂下門を入ったところからお届けします。

坂下門をくぐるとすぐ左手には宮殿があり、北車寄せと松の塔(まつのとう)が見えます。
宮殿北車寄は,国内の賓客が宮殿に参入される際の玄関です。
松の塔は,宮殿造営に際して国民からの寄付金で造られた照明灯です。若松の葉をかたどり,吉祥としての松の強い生命力が表現されています。(宮内庁HPより)


宮内庁庁舎宮殿前を過ぎると宮内庁庁舎があります。
1935年(昭和10年)に建てられた建物で、 庁舎3階は1952年(昭和27年)に改装され、 1968年(昭和43年)年の新宮殿落成までの間、仮宮殿として使用されていました。


モミジと富士見櫓宮内庁前の濠から見える富士見櫓とモミジです。
富士見櫓は現存する唯一の三重櫓です。
皇居の外からは樹木の影になりなかなか見難く、東御苑内からは柵越しに見られますが、宮内庁側から見た方がきれいです。


宮内庁周辺は広場が広くなっているので、中にはいった人は少しバラけるのですが、この先の乾通りは狭くなっていてご覧のとおりの人の波。
左右に色づいたトウカエデやモミジがあるのですが、人をかき分けていくのはなかなか大変でした。
カーソルを乗せ、クリックしてご覧ください。


まっすぐ進むと左手に「局門(つぼねもん)」があります。
大奥の奥女中が出入りした門だったことから局門?
カーソルを乗せ、クリックしてご覧ください。


今回はここまで。
次回も乾通りからお届けします。

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2014年12月06日

秋季皇居乾通り一般公開 その1

天皇陛下の傘寿を記念して,秋季皇居乾通り一般公開が 12月3日(水)から12月7日(日)の5日間行われています。
春の桜の時にも行われていたのですが、想定外の人出で時間前に列に並ぶことが打ち切られ見ることが出来なかったので、今度こそはと12/5(金)の朝一番で出かけてきました。
開門は午前10時の予定なのですが、人出が多く初日から早めに開門されていたので10時頃にいけばスムーズに入れるだろうと思って行ったのですがとんでもありませんでした。

大手町駅に着いたのが9:55。
改札を出て、入口となる坂下門に近い出口に向かおうと思ったら、混雑の整理のためその出口を制限しているじゃないですか。
少し離れた改札を出て、皇居に向かうとあっちからもこっちからも人・人・人。
行幸通りも一方通行に制限され、皇居に向かう人の波。
人の波1

なんと、内堀通りを渡って皇居前広場にはいればすぐの坂下門なのですが、なんと内堀通りを二重橋前を通って日比谷方向へと迂回するのが順路。ぐるっと回ると、有楽町方面からくる人は桜田門からの入場でこちらからも人の波!
この写真のずっと奥に坂下門です。
人の波2

両方の人の波が合わさって大行列が数百m続いていました。
白いテントが手荷物検査場で、その左奥が坂下門なのですが・・・
人の列

手荷物検査場を抜けると今度は横15名ぐらいの3つの列に分けられ、順番に坂下門から入場できるんです。
私達の列の番になり、進み始めたところです。
正面の門が坂下門です。
間もなく坂下門

大手町の駅に着いてから約40分で坂下門から入場です。
坂下門入場

今回はここまで。
なぜって?ひょっとしたら日曜日に見に行こうと思っている人がどんなところか知っちゃったら面白く無いだろうと思ってもったいぶっちゃいます。

一般公開はあと12/7(日)の1日だけ。
入門は14時30分までですが、お分かりのように入門まで時間がかかりますし、日曜日ですのでさらなる人出が予想されるので、時間には十分余裕を持って足をお運びください。

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2014年09月24日

フェアリーリング

さて問題です。
今日のタイトルの「フェアリーリング(fairy ring)」とはなんでしょう?
日本語にすると天使の輪。また空に見える虹色の一種?
さて答えは、おいおい。

それでは今日の記事です。
皇居東御苑にヒガンバナの撮影をしに行って、二の丸雑木林で発見したものです。
おー!でかいキノコがあちこちにある!
私の携帯を乗せて撮影してみました。どれだけ大きいかわかると思います。
大きなキノコ1 大きなキノコ2

その中で見つけた1箇所のキノコ。これは大きい物で私が手を開いたぐらいです。
キノコの塊

ここに目を引かれたのですが、撮影後に立ち上がってもう一度見ると、このきのこの周りに同じきのこが連なっているじゃないですか!
キノコの列

待てよ、このきのこの列はひょっとして、ぐるりと輪になってたりするんじゃないの?と見回してみると、生い茂る草で見にくいのですが、見事にまあるくきのこが列をなしていたんです。
この写真で分かりますか?きのこがある所は柵はありませんが、立ち入り禁止区域(こういうところを見境もなく入っていって足元を踏みつぶしていく人がいるから困るんですよ。柵がないのは昭和天皇の御心なんですけどね)
きのこの輪っか

少し位置を変えて撮影してみました。こちらの方が真ん中の細い木を囲むように輪になっているのがなんとなくわかるかと思います。
きのこの輪.JPG

もっと上から撮れればいいけど背はないし、草を刈ってしまいたいと思ってもそんなことしていいはずもなく、腕を伸ばして少しきのこの上めから撮影。これが精一杯。
菌輪

さて、最初の問題に戻ります。
フェアリーリングとは?ですが、上の写真を見てお分かりになりましたか?
きのこが環状に生えている状態を菌輪と呼んで、フェアリーリングとも呼ぶんです。

Wikipediaから引用すると、
『菌輪(きんりん)とは、キノコが地面に環状(あるいはその断片としての弧状)をなして発生する現象、あるいはその輪自体のことである。菌環(きんかん)とも呼ばれる。英語では "fairy ring"、"fairy circle"、"elf circle"、"pixie ring" など「妖精の輪」と表現される。』

このフェアリーリングは小さいもので数10センチ、大きなもので時として直径10m以上になるものもあるそうで、フランスでは直径600m、菌体の総重量は100t、菌輪としての年齢は700歳にも達した例があるそうです。
きのこは不思議ですよ。

きのこを見ると宮沢賢治を思い浮かべます。
「朝に就ての童話的構図」(初期の題「蟻ときのこ」)という童話があります。
アリの目から見たきのこをとらえている作品です。
短い作品ですが、きのこの姿をよくとらえていると思います。

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2014年05月22日

竹取の翁と浦島太郎

ゴールデンウイーク終盤に骨折してしまったため、ゴールデンウイーク前半までに撮った写真を細々と続けています。
今夏は皇居東御苑で4/27に撮影した写真から。

さて、この写真に写っているものがわかりますか?
一つはわかりますよね。勢い良く伸びる孟宗竹です。そしてもうひとつは?
孟宗竹と浦島草

竹の右側に生えている植物なのですが分かりますか?
これはウラシマソウです。花の形が釣り竿を垂らしているようにみえることから名付けられました。
はっきりとした姿は以前の記事「春を告げる花々・自然教育園」の下の方にありますのでこちらをご覧ください。
ウラシマソウ

孟宗竹の根本にかぐや姫はいなそうでしたが、竹取の翁と浦島太郎は出会えたみたいです。
竹取の翁と浦島太郎

追伸
骨折したり捻挫したりすると、傷んだところが天気の変化で痛むといいますが、これって本当ですね。火曜日の夜から雨が降り始めたのですが、その前から骨折したところがうずき始め、雨の水曜日はジンジンと痛みが続き、雨がやんだや痛みが収まりだしたんです。
くっつけばこれもなくなるでしょうけど。
怪我はしたくないですけど、してみるといろいろと知ることが多いですね。

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2014年03月04日

梅とメジロ・皇居東御苑

まだまだ寒いですけど、それでも少しずつ寒さは緩んできたような3月ですね。
とは言っても、私の記事は2月に撮影した写真が続きます。
今回は皇居東御苑の諏訪の茶屋で撮影したウメとメジロです。
ウメ+メジロ=ウメジロと呼ばれますが、今回はそこまでのものはないのでウメとメジロに分けました。
次回はタップリとウメジロですよ。

皇居東御苑の二の丸庭園にある諏訪の茶屋。
ここだけでも四季折々の風景が楽しめるところです。
カーソルを乗せてご覧ください。


さて、上のカーソルを載せて現れる写真の中にメジロが写っています。
さてどこでしょう。なんて、分かるわけ無いですよね。
右下の方の大きな石の上に止まっていますよ。こんなふうに。
わかりますよね?
石の上のメジロ

メジロはちょこまか動くのであっちへ行ったりこっちへ行ったり。
飛んでいく先を目で追うと、ウメの中に止まってくれました。
さてさて、このウメの中にメジロが止まっていますが分かりますか?
カーソルを乗せてご覧ください。


「梅が咲き 賑やかな声 梅に咲き」


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2014年01月15日

シモバシラの氷柱・皇居東御苑

目黒・自然教育園でシモバシラの氷柱を撮影し、今度は皇居東御苑の氷柱を撮りたいと、14日(土)の開苑時刻に合わせて出かけました。

二の丸雑木林のシモバシラが生えているところにはすでに数人の先客がいて、撮影を始めていました。
その中に混じって私も撮影開始。
自然教育園の時よりも大きい物もあって、見応え充分!
皇居東御苑のシモバシラの氷柱

左側の茎から飛び出す鳩のような氷柱。面白い形ですよね。
両側に広がったものの、左側が一足早く折れてしまったようですが、それがかえって面白い形を見せてくれましたね。しかも氷の筋が見えてきれいでした。
鳩のような氷柱

真ん中の大きな氷柱です。
茎から両側に広がって子安貝のような形になっていました。この形が比較的多いように思います。
子安貝のような氷柱

右端のちょっと変わった形の氷柱。これが実に繊細な氷細工でした。
精巧な氷柱

少し脇にあった精巧な氷柱です。横からと斜め上から撮影しました。
斜め上から見るとその精巧さがわかると思いますよ。氷の花のようですね。
カーソルを乗せてご覧ください。


このシモバシラが生えているところは周りの葉が落ちて、木の間から時々日が差してきて氷柱を照らします。日に透かすと繊細な氷の筋がよりはっきりと見えてきれいでした。
日に透けた氷柱

「枯れ草に 氷の花の 咲きにけり」


都区内では目黒自然教育園、皇居東御苑の他に板橋の赤塚植物園、墨田区の向島百花園、市部では国分寺の殿ヶ谷戸庭園、立川の昭和記念公園、高尾山、千葉県では千葉市の昭和の森、柏市のあけぼの山農業公園で見られるようです。
今の時期だけのお楽しみなので、0度付近まで冷え込んだ日の午前中の早い時間に見に行くことをおすすめします。

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2013年01月24日

シモバシラと霜柱

お濠で氷上のカモメを撮影している時、友人から20分ぐらい遅れそうという連絡を受けました。
雪が降って少し経った冷えて寒い朝となればあれが大きくなっているかも、それぐらい遅れるなら寄り道する時間はあるなと急いでむかったのが皇居東御苑。
あれってわかりますか?これですよこれ!
シモバシラ

大きいもので10cmはありました。
天気がよく日差しがあったので、シモバシラも日差しを受けてキラキラと輝いていました。
カーソルを乗せて、クリックしてご覧ください。


付近にはまだ雪が残っていました。雪とシモバシラです。
雪とシモバシラ

日が当たるとどんどん溶けて崩れていきます。
手前の大きいのは茎から剥がれ落ちて今にも倒れそうになっていて、左側は倒れちゃっています。
崩れかけのシモバシラ

待ち合わせの時間もあってのんびりしていられないので後ろ髪をひかれつつも後にすると、なんと途中で真ん中分けの霜柱を発見しちゃいました!右と左にうまく分かれていたんですよ。
真ん中分けの霜柱

この近くにも雪がたくさん残っていたんです。霜柱を眺めていたら雪の下にも霜柱がありました。っよく見ると霜柱が雪を持ち上げていたんですよ。こんな風景なかなか見られるものじゃないので撮りたい、でも付近の霜柱は壊したくないので撮りやすいところを探して何とか撮ったのですが、雪を持ち上げている様子がちょっとわかりにくくてごめんなさい。奥の方ではしっかりと持ち上げているんです。見える付近はどんどん溶けていっちゃってるんですよ。
雪を持ち上げる霜柱

「それぞれの 持ち場で活躍 シモバシラ」


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2013年01月11日

シモバシラ:皇居東御苑

目黒にある自然教育園でシモバシラの氷柱を見てからむかったのが皇居のお濠。
お濠で何をしたかというとミコアイサ(通称パンダガモ)探し。いつもいるお濠を見渡してもいたのはキンクロハジロだけ。見つからなかったので皇居東御苑へ。
もう11時半を過ぎていたので、ここではシモバシラの氷柱は見られないなと思っていたのですが、なんとなんとまだしっかりと残っていたんですよ。
場所は二の丸雑木林の一隅。大きく案内が掲げられているのですぐに分かると思いますよ。
写真の右上の枯れた茎がシモバシラです。クリックしてご覧ください。
案内板とシモバシラ シモバシラの案内板

ドングリと霜柱の氷柱
「ねぇねぇ、どうやったらそんなにきれいに羽をはやせるの?」
「これはね、羽じゃなくて氷なんだよ。冷たいんだよ。」
「氷なの!どうやって作ったのか見てたかったなぁ。」
「暗いうちから作るからいい子は寝てなくちゃ。」
「はーい」
シモバシラとドングリ

上のシモバシラの氷柱を横と上からをカーソルを乗せてご覧ください。


シモバシラの氷柱と地面の霜柱です。
ちょっと見にくくてごめんなさい。なかなかわかりやすいところがなかったんです。
シモバシラの氷柱と霜柱

シモバシラの氷柱が茎から出来ては解けを繰り返すと茎がどんどん裂けて立っていられなくなり、折れてしまいます。そうなると水が吸い上げられなくなり氷柱はできにくくなります。このシモバシラはこの時が最後かもしれません。
裂けて倒れたシモバシラの茎

都会のど真ん中で、自然の芸術が見られるなんてなかなかありませんよ。
この日は天気がすぐれず曇りで寒かったので昼過ぎまでしっかりと残っていましたが、多くの場合は11時頃には解けてしまいます。
ご覧になりたい方は9時からですのでなるべく朝早いうちをおすすめします。

「雪寄草 氷の花を 咲かせけり」


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2012年09月20日

実りの秋:栃の実と朴の実

熱い日が未だに続きます。
週間天気予報を見るとようやく30度を越える日が減ってくるようですね(なくなるんじゃなくて減るんです)。
とはいってももうお彼岸です。涼しくなってきてもいいのですが・・・

人間よりも自然の変化をいち早く感じ取っているのは自然界。木々や花ですよね。
頭上高くの木の上では実りの秋を迎えていました。
これがなにかわかりますか?
栃の実

続きはこちら
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2012年02月09日

噴水と戯れて2・和田倉噴水公園

前回は和田倉噴水公園の噴水にみられた虹をお届けしました。
今回は前回の後半と同じ噴水でのちょっと違った見方をお届けします。
噴水の全体像は下の写真のようになっています。
和田倉噴水公園の噴水

さて、この噴水でどう遊んだかというと、こんなふうにです。
カーソルを乗せてご覧ください。
さてどこから撮ったのでしょうか。お考えください。


もうひとつカーソルを乗せて、クリックしてご覧ください。


噴水の構造わかりましたか?わかるわけありませんよね。
この噴水の裏側、最初の写真でいうと奥の方から太陽に向かって撮影したんです。


噴水の流れこの噴水の横から見るとやや斜めに上から下へと流れています。
角度があるために、その途中で水がぶつかり合うのか流れが乱れるところがあります。
ここで流れが変わっているのがウラから撮影してみたというわけです。


流れがかわる境目付近の写真がこちら。
カーソルを乗せて、クリックしてご覧ください。



その境目の上と下の写真が最初の2つというわけです。
静かに流れ落ちている水が突然蛇行してますよね。
水の分子同士の摩擦とか、風などが影響するのでしょうが、なぜなんでしょうね。
ある一定の場所からならなくてもいいようなものなのにね。

いろいろな姿形で私たちの目を楽しませ、のどを潤し、時には悲しい思いをさせられる水。
この一番身近で最も謎の多い「水」。
実に不思議です。

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2012年02月08日

噴水と戯れて・和田倉噴水公園

ミコアイサを撮影した日のことなので、1/22のことになります。

大噴水に虹ミコアイサの撮影のあと、雲が出ていたものの日が差していたので、すぐ近くの和田倉噴水公園で久しぶりに虹でも見えないかなぁと思い立ちよってみました。
思った通り、大噴水の上の方に虹が見えました。


でも、この虹だけでは満足できず、もうひとつの噴水の方へ行ってみると、こちらはもう満足というぐらいにきれいに虹が見えました。
噴水の虹

こんなに綺麗なら弧の反対側も見える?と思ってみてみると、しっかりと見えましたよ!
噴水の虹2

両側に見えたなら一緒に写せないかと努力したのですが、下がってしまうと右側が噴水の影に隠れて写らず。それならば、α55にはいい機能があるじゃないか、ということでスイングパノラマで撮影してみました。
どちらもクリックすると大きな画像が見られます。
スイングパノラマで噴水の虹1

スイングパノラマで噴水の虹2

そしてこの後も遊びは続きます。
けど今回はここまで。

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2011年12月02日

いちょうの実

東京駅から皇居へと続く行幸通りのイチョウ並木から今回もお届します。

晴れた空にイチョウの葉この日はすっきりと晴れというわけではなく、晴れてはいるものの雲が多い天気でした。
そんな空には色づいたイチョウの葉がよく似合う!


いい景色を求め上を見上げて歩いてたら、見つけちゃいました。イチョウの実。
ここに撮影に行った11/20の記事は宮沢賢治の「いちょうの実」でした。この絵本にすることは朝から考え、すでに記事を作っていたので、それが頭の中を巡っていて、話を頭に浮かべてイチョウの実を眺めてみました。
本文はすべて宮沢賢治「いちょうの実」からの引用です。

いちょうの実1「僕なんか落ちる途中で眼がまわらないだろうか。」
「よく目をつぶって行けばいいさ。」


いちょうの実2「ね、あたしどんな所へ行くのかしら。」
「あたしだってわからないわ、どこへも行きたくないわね。」
「あたしどんなめにあってもいいからお母さん所に居たいわ。」
「だっていけないんですって。風が毎日そう云ったわ。」


いちょうの実3「そしてあたしたちもみんなばらばらにわかれてしまうんでしょう。」
「ええ、そうよ。もうあたしなんにもいらないわ。」
「あたしもよ。今までいろいろわが儘ばっかし云って許して下さいね。」
「あら、あたしこそ。あたしこそだわ。許して頂戴。」


いちょうの実4「そら、もう明るくなったぞ。嬉しいなあ。僕はきっと黄金色のお星さまになるんだよ。」
「僕もなるよ。きっとここから落ちればすぐ北風が空へ連れてって呉れるだろうね。」


いちょうの実5.JPG「僕は北風じゃないと思うんだよ。北風は親切じゃないんだよ。僕はきっと烏さんだろうと思うね。」
「そうだ。きっと烏さんだ。烏さんは偉いんだよ。ここから遠くてまるで見えなくなるまで一息に飛んで行くんだからね。頼んだら僕ら二人位きっと一遍に青ぞら迄連れて行って呉れるぜ。」
「頼んで見ようか。早く来るといいな。」


いちょうの実6.JPG「僕は一番はじめに杏の王様のお城をたずねるよ。そしてお姫様をさらって行ったばけ物を退治するんだ。そんなばけ物がきっとどこかにあるね。」
「うん。あるだろう。けれどもあぶないじゃないか。ばけ物は大きいんだよ。僕たちなんか鼻でふっと吹き飛ばされちまうよ。」


いちょうの実7.JPG「僕、靴が小さいや。面倒くさい。はだしで行こう。」
「そんなら僕のと替えよう。僕のは少し大きいんだよ。」
「替えよう。あ、丁度いいぜ。ありがとう。」
「わたし困ってしまうわ、おっかさんに貰った新しい外套が見えないんですもの。」
「早くおさがしなさいよ。どの枝に置いたの。」
「忘れてしまったわ。」


いちょうの実8「そら、ね。いいぱんだろう。ほし葡萄が一寸顔を出してるだろう。早くかばんへ入れ給え。もうお日さまがお出ましになるよ。」
「ありがとう。じゃ貰うよ。ありがとう。一諸に行こうね。」
「困ったわ、わたし、どうしてもないわ。ほんとうにわたしどうしましょう。」
「わたしと二人で行きましょうよ。わたしのを時々貸してあげるわ。凍えたら一諸に死にましょうよ。」


いちょうの実9 突然光の束が黄金の矢のように一度に飛んで来ました。子供らはまるで飛びあがる位輝やきました。
 北から氷のように冷たい透きとおった風がゴーッと吹いて来ました。
「さよなら、おっかさん。」「さよなら、おっかさん。」子供らはみんな一度に雨のように枝から飛び下りました。


いちょうの実10北風が笑って、
「今年もこれでまずさよならさよならって云うわけだ。」と云いながらつめたいガラスのマントをひらめかして向うへ行ってしまいました。

お日様は燃える宝石のように東の空にかかり、あらんかぎりのかがやきを悲しむ母親の木と旅に出た子供らとに投げておやりなさいました。


ほんとに、いちょう並木でこんな会話が聞こえてきそうですよね。

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2011年12月01日

行幸通りイチョウ並木

師走は冷たい雨とともに始まりました。
そしてどんどん進むのが木々の色づきです。
今年も撮影しているのでご紹介します。

東京駅から皇居へと続く行幸通りのイチョウ並木をお届します。
撮影したのが11/20(日)なので黄葉も進み、だいぶ落葉したかと思いますので、まだこのとおりと思って期待して見に行かないでくださいね。

東京駅から皇居へと続くこの行幸通りは、天皇陛下の行幸や信任状捧呈の車馬が通行する時のみは専用道として使用され、それ以外は歩道として開放されています。

東京駅方面を眺めて見ました。真ん中奥が改修中の東京駅です。
両側にそびえる丸ビル。都会のイチョウ並木ですよね。
カーソルを乗せてご覧ください。


新丸ビル側のイチョウ並木を雰囲気を変えて2枚ほどカーソルを乗せてご覧ください。


丸ビル側もカーソルを乗せてご覧ください。


改修中の東京駅とイチョウをカーソルを乗せてご覧ください。
外観を創建時の姿に忠実に再現したり、機能拡張工事などが行われています。


こちらが皇居側。
広々としていいですね。
行幸通りイチョウ並木

皇居東御苑内にある富士見櫓とイチョウです。カーソルを乗せてご覧ください。


このイチョウ並木は手入れされているとは思うのですが、大分痛み始めているような気がします。いつまでも東京の秋を彩ってほしいものです。
次回もここからお届します。

「列車降り 秋 東京を 駆け抜けて」

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