1月は、東京では積雪があるなど連日のように寒い日が続き、春を告げる花の開花も少し遅れ気味の様子。
地元・林試の森のカワヅザクラは今ぐらいに咲き始めるのですが、ようやく膨らみだした感じでこれからの気温にもよりますが開花まで1週間はかかるのではないでしょうか。
そんななか、新宿御苑の福寿草が今年も咲き始めました。
昨年は1月22日頃に開花したそうですが、今年は1週間ほど遅れての開花とのこと。
まず咲き始めるのはイギリス風景式庭園のスイセン’ペーパーホワイト’が植栽されている植込み。その後、ハクモクレンの大木のそばにある福寿草へと続きます。
私は2月に入ってから、開花の便りを聞いて撮影に行っていますが、やはり開花数はまだ少なめですね。
イギリス風景式庭園のスイセン’ペーパーホワイト’が植栽されている植込みの福寿草です。
植え込みの中なのでちょっと遠目です。

旧正月(2月上旬)頃に咲くので元日草(がんじつそう)や朔日草(ついたちそう)、さらに報春花(ほうしゅんか)、福人草(ふくじんそう)、福神草(ふくじんそう)、長寿菊(ちょうじゅぎく)、賀正蘭(がしょうらん)、雪蓮(ゆきはちす)など多くの別名があります。

福寿草は春先に花が咲き、その後、夏までに光合成をして、あとは地中で過ごします。
このような草花のことをスプリング・エフェメラル (Spring ephemeral=「早春の瞬き」「春先のはかない命」「春の妖精」など)と呼びます。
他に、カタクリ、チューリップ、セツブンソウ、ニリンソウなどの春の植物があります。

福寿草の花は日光が当たると開き、日が陰ると閉じる特徴があります。
そしてその花は集熱装置として働き、朝から夕方まで首をふって太陽を追いかけ熱を集めます。そうすると花の中の温度が上がり、花に来た昆虫の体を温め活動を活発にさせるのだそうです。

かたまって咲き始めた福寿草は、太陽のお母さんに向かってエサをねだってさえずるヒナのようですね。

あっちでもこっちでも咲き始めています。この花が咲き終わると、次第に暖かさを感じられるようになるんですよね。春の妖精です。
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