江戸菊花壇
新宿御苑で江戸菊花壇は、明治11年(1878)から作られはじめ、御苑の菊花壇のなかでもっとも古い展示手法で展示されています。
江戸菊は、江戸時代に江戸(東京)で栽培が始まった、古典的な中菊です。花が咲きすすむにしたがって、花びらが開いたり、丸まったりと変化する狂いの芸が特徴。
同色の菊を1本ずつ寄せ植えしたようにも見えますが、実は同じ一つの株から花が咲いているんです。1株を27輪で仕立て、黄、白、紅と配色よく、前、中、後と三列に高低差をつけて植え込みます。
一文字菊・管物菊花壇
障子屋根の上家に、一文字菊、管物菊を22列に1本ずつ仕立て、「手綱植え」と呼ばれる、黄・白・赤の順で、明治天皇の神馬の手綱に見立てて配色していて新宿御苑独特の様式で植えられています。
左を見ると1色が並び、右を見ると色が黄・白・赤の順に楽しめます。
管物菊
すべての花びらが管状になっている菊で、花びらの太いものを太管物菊、細いものを細管物菊、その中間の太さのものを間管菊とよんでいます。
新宿御苑の菊花壇に用いるのは細管物菊で、一般に栽培されている玉巻性のものではなく、細く長く雄大な花びらを持つ品種で、新宿御苑で独自に作り上げた品種を用いています。
一文字菊
花びらの数が16枚前後の一重咲きで、花びらが平たく幅広く伸びるのが特徴です。
この菊は御紋章菊ともよばれています。
花の下から支えて広げられています。これにも並外れた技術がいるんです。
きれいに平たく見える花がなく撮影しませんでした。
肥後菊花壇
よしず張りの上家に、肥後菊を3列の互の目に植え込んだ花壇なのですが、ほとんど咲いておらず楽しめませんでした。
大菊花壇
菊の代表的な品種のひとつで、花びらが花の中央を包みこむように丸く咲き、手まりのような花形となるのが特徴です。黄・白・紅の順序に、45度の角度で1列1種として植え込んだ花壇です。
配色の美しさが昔の神馬の手綱の模様に似ていることから、このような植え込みの技法を手綱植えと呼ばれる新宿御苑独自の植え方です。
鞠のようにふんわりと丸まった菊です。
菊花壇はようやく見頃になったようですよ。
11/15(火)まで開催されていますのでまだまだ十分に楽しめます。
今週末ぐらいにいかがですか?
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