2013年06月27日

キキョウとホタルブクロ

今回も皇居東御苑から花・植物写真をお届けします。

毎年のようにキキョウの花をお届けしていますが、今年も登場キキョウの花です。
じっくり見るとキキョウの紫色の宇宙の中に小さな世界が存在してるんですよ。

キキョウの花は雌雄同花ですが、自家受粉を避けるために雌雄異熟という手段を取っています。
自家受粉は、花粉の生産量が少なくても受粉の確実性が高いという利点があるのでが、有害遺伝子が生まれやすいという欠点もあります。そこで、自家受粉を避ける手段をとっているようです。
以前に紹介したホオノキやタイサンボクなどの戦術と同じです。

雄花期のキキョウ花が咲いた頃のキキョウの花です。
雄しべが雌しべにくっついた状態です。
この頃から花粉を放出しています。
アブがやってきて体に花粉をいっぱいくっつけて飛んで行きました。


雄花期末期のキキョウ雄しべの花粉がなくなり、雌しべから離れて枯れました。
そろそろ雌花期に突入する頃です。


雌花期のキキョウ雌しべの柱頭が開いた雌花期です!
雌しべの先端を開いて他の花の花粉をじっと待っています。


これと同じ事がホタルブクロでも見られるんですよ。
釣鐘状にすぼまっている花の中で目立たないけど生き残りのために頑張っているんです。
ホタルブクロ

雄花期のホタルブクロホタルブクロは開花した時には雄しべは雌しべにくっついて花の奥のほうにあって、伸びていく雄しべの周りに花粉をくっつけます。
花の奥の方にある蜜を求めて虫がやってきたときに、虫の体に花粉をつけて運んで貰って、別の花の開いている雌しべの柱頭に花粉を渡してもらう戦術です。


雌花期のホタルブクロ雌しべが成熟すると雌しべの先端が3つにわかれ、虫が花粉を運んできてくれるのをじっと待っています。


宮沢賢治の作品にキキョウは出てきますけど、明け方の空の色や日が暮れて暗くなる空の色などを桔梗色と表現して登場します。
また、ホタルブクロとは出てきませんが、釣鐘草として童話「銀河鉄道の夜」「貝の火」や詩「山の晨明(しんめい)に関する童話風の構想」に登場します。

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2013年06月26日

ザクロ

今回は皇居東御苑で撮影した花・植物写真からザクロをお届けします。

ザクロ〔ザクロ科ザクロ属〕柘榴 石榴
ザクロは現在のイランが原産で、「生命の果実」として6千年前から食品や薬として多用されてきました。中国でも、ざくろの樹皮や根皮は石榴皮と呼ばれ、条虫駆除に使われました。
最近は、種子に含まれる女性ホルモンの一つエストロゲンが含まれていることから、ザクロジュースが更年期障害や不妊症の女性を中心に飲用されています。
「紅一点」といいいますが、これは、中国の王安石が石榴の林の中に咲く花を詠んだ詩から出た言葉だそうです。
ザクロの花をカーソルを乗せてご覧ください。


花が終わって結実します。花が散った後は太陽のようですよね。
ザクロの花散って

結実して実が出来てくると口がすぼまってどんどん丸みを帯びていきます。
夏な日差しを浴び、秋になると赤く硬い外皮が不規則に裂け、赤く透明な多汁性の果肉(仮種皮)の粒が無数に現れます。その一つ一つに種があるんですよ。
55DSCG9534.JPG

宮沢賢治の作品では「風野又三郎」の冒頭に登場します。

     〔九月一日〕

 どっどどどどうど どどうど どどう
 ああまいざくろも吹きとばせ
 すっぱいざくろもふきとばせ
 どっどどどどうど どどうど どどう

「風の又三郎」じゃないの?とお思いでしょう。
「風野又三郎」をのちに全面的に改作、発展したものが、賢治の代表作の1つである「風の又三郎」なんですよ。
冒頭の部分はざくろではなく、青いくるみやすっぱいかりんに書き換えられています。

 どっどど どどうど どどうど どどう
 青いくるみも吹きとばせ
 すっぱいかりんも吹きとばせ
 どっどど どどうど どどうど どどう

宮沢賢治の作品には推敲前後の作品がいくつかあります。それらを読み比べてみるのも面白いですよ。

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2013年06月24日

ハナショウブを眺めてるかも・皇居東御苑

明治神宮のハナショウブをお届けした後は、皇居東御苑からハナショウブの花・植物写真+カルガモの野鳥写真です。

東御苑内の二の丸池の菖蒲田を久しぶりにスイングパノラマで撮影しました。クリックしてご覧ください。


色とりどりのハナショウブです。バラの艶やかさとは違う、落ち着いた優美さを醸し出しています。
ハナショウブ

カルガモのつがい菖蒲田の近くの飾り岩に乗っかって休んでいたカルガモのつがい(多分)。
揃って見つめる先には何があるのでしょう。



ハナショウブを鑑賞しているカモ何を見ているんだろうと、視線の先が分かる位置まで回ってみると、
カルガモはハナショウブを鑑賞しているのカモ


先に帰るカモ俺はもう飽きたから先に帰るカモ。
残念だけど仕方ないカモ。


つまらないカモ私一人で見ていてもつまらないカモ。
私もそろそろ行こうカモ!
後ろ髪を引かれるカモ


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2013年05月14日

ナンジャモンジャの木・ツリバナ:皇居東御苑

今回も前回の藤棚と同じ皇居東御苑で撮影した花・植物写真をお届けします。
今回はあまり見かけない木の花を二つお見せします。

まずはヒトツバタゴ。
ヒトツバタゴヒトツバタゴ(一つ葉田子) モクセイ科
天然での分布域が狭く、日本では本州中部の木曾川流域(長野県南部・岐阜県・愛知県)と対馬だけに自生するめずらしい木。長野県および愛知県では絶滅危惧I類、岐阜県および長崎県では絶滅危惧II類に指定されています。


4月末〜5月頃にプロペラ型の小さな白い花が密集して咲いて、雪が積もったように見えます。学名の「Chionanthus retusus」も雪のような花という意味です。
ヒトツバタゴの花

このヒトツバタゴ、通称をナンジャモンジャの木と呼ばれています。ナンジャモンジャの木と呼ばれるのは「ニレ」「コレ」「イヌザクラ」「ボダイジュ」「クスノキ」「アブラチャン」「カツラ」等いくつもあるのですが、たいていはこのヒトツバタゴ(一つ葉田子)のことなんです。

このナンジャモンジャの木については後日、小石川植物園で撮影した写真であらためてお届けします。

ツリバナ(吊花) ニシキギ科
5〜6月に葉腋から長い花柄を出して、吊るしたように淡緑色の小さな5弁花を開きます。花の大きさは1〜1.5cmと小さな花です。
カーソルを乗せてご覧ください。


この花が咲いている様子をみると、この花の方がナンジャモンジャって思っちゃいますよ。
ツリバナ

このツリバナの小さな花が、葉の上に乗っかっているのを見つけた蝶が一生懸命に蜜を吸っていました。
どうやらヒメウラナミジャノメという蝶のようですね。特に珍しい蝶ではないそうです。
カーソルを乗せてご覧ください。


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2013年05月13日

藤棚・皇居東御苑

いつもなら5/3は亀戸天神の藤の撮影に行っているのですが、今年は藤の花の開花が桜の開花に引きずられるように1週間以上早くて、ゴールデンウイークには見頃過ぎのところがほとんどで、今年は諦め、皇居東御苑に写真を撮りに行きました。

ここでビックリ。もうだめだと思っていた藤に出会えちゃいました。
皇居東御苑の二の丸池の藤棚には遅咲きの白い藤が見頃で、紫の藤も終わりかけでしたがなんとか見られる状態でした。
皇居東御苑の藤棚

二の丸池のほとりに大きくはありませんが、それなりに見応えのある藤棚です。
二の丸池の藤棚

白い藤は花盛りでたくさんのクマバチが集まってきていました。
そうそう、クマバチをみつけて、「ハチがいるから危ない」という人がいますが、ちょっと待ってください。
クマバチはハナバチで、オスには針がないので刺しません。メスには針がありますが、巣に近づいたり危害を加えたり刺激をしなければまず人を襲うことはありません。
ですから、クマバチがいても怖がって追い払ったりせずに、仲良く見るようにしてください。
カーソルを乗せてご覧ください。


紫色の藤は見頃を過ぎていましたが、白い藤は見頃。ちょうど境目付近は花が混ざっていてきれいでした。
カーソルを乗せて、クリックしてご覧ください。


ちょうどいい具合に紫色の藤の花に日が指していました。
薄い花びらはこういう透けた感じがいいですよね。
日に透ける藤の花

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2013年04月25日

キンラン・ギンラン:皇居東御苑

今回は2006年から皇居東御苑で撮り続けているひっそりと咲く花をお届けします。
とても控えめながら、とても美しい花「キンラン」「ギンラン」です。
この花は「みどりの日」を含むゴールデンウィークにいつも撮影に行っていたのですが、東京駅に行ってちょっと時間があったのでふらっと立ち寄ったら早くも咲いていたので撮影して来ました。
この花は自然の大切さと人間の身勝手さを考えさせてくれる私にとっての大事な羅針盤なんです。

キンラン(金蘭)
名前の由来は文字通り林で黄色い花が金色に輝いて見えるから。日本ではありふれた和ランの一種でしたが、1990年代ころから急激に数を減らし、1997年に絶滅危惧II類(VU)(絶滅の危険が増大している種:環境省レッドリスト)として掲載されました。
慎ましやかな美しさのキンランをカーソルを乗せてご覧ください。


小指の先ほどの小さな花が固まって咲いているんですよ。
金蘭と名づけたくなる気持ちがよくわかります。
金蘭の花

ギンラン(銀蘭)
キンランと同じようなところに生え、白い花が銀色に輝いて見えるためギンランと名付けられました。キンランよりも小ぶりで草丈10〜25cm。
環境省のレッドデータブックには登録されていませんが、32府県のレッドデータブックに登録されています。
小さくて慎ましやかなギンランをカーソルを乗せてご覧ください。


毎年見に行っているのでどのへんに咲くのかわかっているので気がつきますが、背が低いので落ち葉が多いと気が付きにくいギンランです。
見つけにくいギンラン

ちなみに、キンランもギンランも菌根菌との関係が難しいため、人工栽培はきわめて難しいことが知られています。自生地からキンランやギンランを掘りとって移植した場合には、ほとんどが数年以内に枯死するようです。
ですから、綺麗だからといって採取して持ち帰らないようにしましょう。


金蘭もギンランも珍しい花なのでみなさん撮影されます。
でも、キンランもギンランも撮影しにくいところほど綺麗な花が咲きます。撮影しにくいところというのは、入ってはいけない雑木林の奥の方。
この皇居東御苑は武蔵野の雑木林の面影をより身近に感じて貰いたいという昭和天皇のご意向にそって、立入禁止のところとの境にあまり柵は設けられていません。柵がないのでよく見たいからと、入っていく人がたくさんいます。ギンランは背が低いので寝そべって撮影する人までいます。
キンランやギンランだけでなく他の季節に咲く花の場合にも同じような人があとを絶ちません。
入るところじゃないですよと注意すると、柵もないし立入禁止と書かれていないと反論する人もいます(たいてい高齢者)。
いちいち禁止と書かれなければわからないほど日本人は幼稚になったと感じます。
法律に触れていないと開き直る国会議員がいるのは当然のことなんですよ。

多くの人が足を踏み入れる結果、柔らかだった地面を踏み固め、植物の成長が阻害され裸の地面となっていくんです。これってここだけの問題ではなくて、日本各地の野山でも起きていることなんですよ。
そうなれば当然、周辺の植物の生育にも影響が出てくるのは当然のことです。
日本人はもう少し
見えるものだけに目を奪われないで、見えないものにも目を向ける
小さな生き物の命があり、生命の輪があり、それを守ろうとする人たちの力がある
そういったことにも思いを馳せる必用があるのではないでしょうか。

さらに言えば、日本の教育再生・道徳教育は、けっして知識や成績だけでどうにかなるものではありません。
目に見えるものだけにとらわれないこと
目に見えないものにも思いを馳せること
から見直していかないといけないと思うんですよね。

これが日本の再生のために一番必要なことだと思います。

このゴールデンウィークにはそういった気持を胸に自然と向き合ってもらいたいと思います。

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2012年09月18日

ウドは「ウドの大木」ではない!

タイトルでもうお分かりでしょうが、今回お届けするのはウドです。
ウドの大木で知られるウドです。
でも正確にはウドは木ではなく多年草、そして、ウドは夏ごろまで「若葉」や「つぼみ」も山菜として食用にすることができるので、「ウドの大木」は濡れ衣でした。

これだけで終わっちゃいそうですが、違いますよ。ウドのお花見をしていると、たくさんの虫たちが集まってきていました。写真にとって姿が見えるものだけお見せします。

まずはコガネムシ。
コガネムシは花粉ではなく花そのものを食べてしまうので、花粉を運ぶわけではありませんが、体につけた花粉を結局は運ぶ形になるので悪い奴とは言い切れませんね。
なかなかこちらに背中を見せてくれずに背中の写真が撮れなくて残念。
コガネムシをアップにしてみましたのでカーソルを乗せてご覧ください。


宮沢賢治の短歌に次のようなものがあります。

うどの花
ひたすらに噛む甲虫の
翅にうつりて
飛ぶちぎれ雲
               歌稿B 251 a252


甲虫の翅に映る雲は難しいけど、せめて翅の輝きぐらいは撮りたかった。

『ウドは「ウドの大木」ではない!』の続きはこちら

2012年09月13日

はるかのひまわりから彼岸花へ

1ヶ月前「はるかのひまわり2012:皇居東御苑」で皇居東御苑に咲くはるかのひまわりをお届けしました。
それから1ヶ月。あのはるかのひまわりは・・・
まだ元気に咲いている花もありました。
はるかのひまわり

続きはこちら

2012年08月17日

はるかのひまわり2012:皇居東御苑

皇居東御苑に咲く「はるかのひまわり」。
私のブログでは2006年から毎年お届けしていますのでご記憶の方も多いでしょう。
今年もまたこの季節になりました。
はるかのひまわり
続きはこちら

2012年07月04日

桔梗の花

前回は桔梗の花が開くまでをお届けしました。
今回は花が開いてからの秘密をお届けします。

キキョウの花は雌雄同花なんです。自家受粉もできるのですが、自家受粉には花粉の生産量が少なくても受粉の確実性が高いという利点があるのですが、有害遺伝子が生まれやすいという欠点もあります。そこで、自家受粉を避けるために雌雄異熟という手段を取っています。
雌雄異熟?ですよね。雄しべと雌しべを時期をずらして成熟させるんです。

桔梗の花は雄性先熟(雄しべが先に熟す)で、花が咲いた時は雄しべから花粉を出しているけど雌しべの柱頭が閉じた雄花期です。
桔梗の雄花期

「桔梗の花」の続きはこちら

2012年07月03日

桔梗(キキョウ)の花、開くまで

万葉集に出てくる「あさがお」は、この花のことだろうといわれている「桔梗(キキョウ)」の花。
つぼみの状態では花びら同士が風船のようにぴたりとつながっていて、「balloon flower」 という英名を持っています。つぼみは徐々に緑から青紫にかわり、風船が裂けて6月から9月に星型の花を咲かせます。
桔梗の蕾

今回は蕾が開く様子をお届けします。

「桔梗(キキョウ)の花、開くまで」の続きはこちら

2012年07月02日

半夏生(ハンゲショウ)

この時期に毎年のようにお届けしている半夏生。今年も登場です。

7/1(日)は七十二候の一つ「半夏生」でした。
「半夏生」は半夏生ず(はんげしょうず)から作られた暦日で、かつては夏至から数えて11日目とされていましたが、現在では天球上の黄経100度の点を太陽が通過する日となっています。毎年7月2日頃にあたり、今年は7月1日でした。

ご存知でしょうが、ここで言う半夏とは半夏(烏柄杓)という薬草のことですが、“半夏生”という花があり、この頃に花をつけるからこの名前になったともいわれます。
半夏生

「半夏生(ハンゲショウ)」の続きはこちら

2012年06月19日

花菖蒲・皇居東御苑

今回は皇居東御苑の花菖蒲の中から数種類お届けします。

五月晴(さつきばれ)
花菖蒲・五月晴「五月晴」は、江戸系、白地に弁元薄紅のぼかしが入る平咲きの六英花で、花径は約16cm程度の中輪です。
江戸花菖蒲の古花の一つで、古花の中では良く普及しているが、古文献には見られず、昭和37年の「明治神宮御苑花菖蒲図譜」にはじめて登場する。花形からして古い時代の品種であることは判るが、いつ頃の作花か不明な品種である。(加茂花菖蒲園HPより抜粋)
ということは、明治神宮に咲いている五月晴は貴重な花ということですね!


この皇居東御苑の五月晴も見事な花の形に花色でうっとりしてしまいました。
五月晴

続きはこちら

2012年06月18日

皇居東御苑のハナショウブ

ハナショウブがあちこちの池で見頃をむかえましたね。
都内でも有名なところが何箇所もありますが、今のところ皇居東御苑と明治神宮のハナショウブを見に行きました。
今回と次回は皇居東御苑のハナショウブをお届けします。

皇居東御苑では二の丸池の菖蒲田にハナショウブが咲き誇っています。
数自体はそれほど多くありませんが、落ち着いた雰囲気の中にたたずむ姿がとてもきれいです。
カーソルを乗せてご覧ください。


「皇居東御苑のハナショウブ」の続きはこちら

2012年06月15日

ホタルブクロ

今回は宮沢賢治も好きだった花「ホタルブクロ」を皇居東御苑からお届けします。

宮沢賢治の作品にはホタルブクロとは出てきませんが、釣鐘草として童話「銀河鉄道の夜」「貝の火」や詩「山の晨明に関する童話風の構想」に登場します。

『つりがねさうか野ぎくの花が、そこらいちめんに、夢の中からでも薫りだしたといふやうに咲き、鳥が一疋、丘の上を鳴き続けながら通って行きました。』  童話「銀河鉄道の夜」

ホタルブクロの 学名は Campanula punctata
『銀河鉄道の夜』に登場するジョバンニの親友の名前はカムパネルラ
意識しなかったはずはないでしょうね。

皇居東御苑では白いホタルブクロが主流です。
日差しを浴びてその白さがいっそう際立ちます。
ホタルブクロ


「ホタルブクロ」の続きはこちら

2011年08月30日

はるかのひまわり・再び

8/27(土)今月2度目の皇居東御苑。
前回、花の数が少なかった「はるかのひまわり」はどうなったかを見に行ってきました。
前回の記事はこちら→『「はるかのひまわり」に思いを込めて

見頃は過ぎた感はあるものの、たくさんの花が迎えてくれました。
迎えてくれたのは花だけではなくほかのものも迎えてくれました。
この写真の右中段部の花に出迎えてくれた者がいるのですがわかりますか?
はるかのひまわり


はるかのひまわりとツマグロヒョウモンそれはこれ、ツマグロヒョウモンのメスです。
まるではるかちゃんの髪を飾るかのように止まってくれました。
さすがメスの蝶です。女の子の気持ちが分かるんですね。


花を変えても同じように髪飾りのように止まって見せてくれました。
きっとはるかちゃんもひまわりのような笑顔で喜んでいるでしょうね。
髪留めのようなツマグロヒョウモン


案内板に止まるしかもこの蝶、次に止まったのはなんとここ。
「はるかのひまわり」についての案内板。
「思いを伝えて」と言わんばかりです。
ですので、しっかりとお伝えします。


「はるかのひまわりの「はるか」とは、1995年1月17日午前5時46分に起こった阪神・淡路大震災で亡くなった、 小学6年生の「加藤はるか」ちゃんのことです。はるかちゃんが飼っていたハムスターと、隣の仲良しのオウムに餌として与えていたひまわりの種が、彼女の亡くなった場所からその年の夏にたくさんの花を咲かせて周囲の人を驚かせました。

地域の人たちはそのひまわりに亡くなった彼女の名前をつけて「はるかのひまわり」と呼び、震災からの「復興」と、亡くなった人への「慰霊」の思いを込めてひまわりを咲かせ続けています。

そして2005年1月に阪神淡路大震災10周年追悼に訪れた天皇皇后両陛下も、その種を御所にお持ちかえりになりました。
そして御所に咲いたひまわりの種を東御苑にも蒔いて花を咲かせています。」

今回はるかのひまわりのまわりは賑やかでしたよ。
夏の終わり近くにたくさんの花粉を分けてくれる貴重な存在ですからね。

じっと止まってもくもくと花粉集めに夢中のクマバチさん。
花粉団子を抱えたミツバチさんが近くに来ても目に入りません。
カーソルを乗せ、クリックしてご覧ください。


ミツバチさんたちは足に大きな花粉団子をくっつけても、次から次へとひまわりの花を渡り飛んで集め回っていましたよ。
カーソルを乗せ、クリックしてご覧ください。


イトトンボは葉っぱに止まってのんびりとはるかのひまわりでお花見をしていましたよ。
はるかのひまわりとイトトンボ

 
咲き終わった花は放置されず、また翌年、花を咲かせるための種を採るために大事にネットで覆われています。
ツマグロヒョウモンも、ミツバチも、クマバチも、ひょっとしたらイトトンボも、この花を来年も咲かせるためのお手伝いをしているんですよね。
来年も咲かせるために


来年もまた、たくさんの方によって綺麗に咲くことでしょう。

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2011年07月28日

アゲハチョウとオニユリと

今回は皇居東御苑のオニユリと蝶の共演をお届けします。と言っても主役は蝶です。

まずは本丸休憩所東側のオニユリを撮影中のこと。
オニユリとキアゲハ1頭のキアゲハがヒラリヒラリと飛んできました。
そして花から花へと、花から花へと蜜を求めて飛び回っていました。


オニユリとクロアゲハその後を追うようにクロアゲハが1頭ヒラリヒラリと飛んできました。
やはり花から花へと、花から花へと蜜を求めて飛び回っていました。


キアゲハとオニユリとお互いに飛び回っているうちに急接近!
「キアゲハさん、こんにちは」
「こんんちは」
「ぼく、日焼けしてこんなに黒くなっちゃったよ」
「まぁ、ご冗談を。うふふ」


キアゲハ同士も急接近
キアゲハ急接近「クロアゲハなんかと仲良くするなよ」
「誰と仲良くしたっていいじゃない」
「あんな日焼けした奴がいいのかよ。オレも日焼けしてやる」
「もう、灼かないでよ」

こんな会話があったとかなかったとか。
真夏の暑さで聞こえたような聞こえなかったような。

お次は野草の島のオニユリ。
ここのひとかたまりのオニユリには1頭のキアゲハが右へ言ったり左へ行ったりと我が物顔で蜜を吸っていましたよ。
まるでオニユリにつけたブローチのようでした。
鬼はいるか?と覗き込んでいる、ようです。
カーソルを乗せて、クリックしてご覧ください。


オニユリに止まって、ストローを伸ばす前と伸ばしたあとの写真をカーソルを乗せてご覧ください。
違いがわかりますか?


このキアゲハがオニユリのまわりを飛んでいる姿をカーソルを乗せてご覧ください。

ときに優雅に、ときに勢い良く跳び回る蝶の姿に、約20分釘付け状態でした。

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2011年06月07日

バラ・皇居東御苑

5月から6月の初めにかけて、梅雨入り前から梅雨の晴れ間を利用して、皇居東御苑、新宿御苑、生田緑地ばら苑とバラを撮影に行ってきました。
やや見頃過ぎになっておりますが、秋にも咲くバラもありますので参考にしてください。
タップリとあるので順番にお届けします。

今回は5/14に皇居東御苑で撮影したバラをお届けします。

皇居東御苑の一角にバラのコーナーがあります。ツルバラなどもあるのですが、お届けするのは2種類のみです。

東御苑にさくフローレンス・ナイチンゲール「フローレンス・ナイチンゲール」
このバラは国際看護師協会が、姉妹団体にあたる「フローレンス・ナイチンゲール国際基金」の発足75周年を記念して開発を依頼した「フローレンス・ナイチンゲール」という品種。
2009年9月28日、国際看護師協会と日本看護協会が皇后さまにプレゼントしたバラの苗木2本を、皇居・東御苑のバラ園に記念植樹されたものです。
花はクリーム色で、ほぼ通年咲く品種です。


訪れたときは咲き始めで花数が少なく寂しかったのですが、それでも咲いているバラはとてもきれいで、バラの中でこのバラは好きなバラです。薔薇と書くよりもバラといった雰囲気です。
バラ「フローレンス・ナイチンゲール」


花びらの感じがたまらなく優しい雰囲気を漂わせ、日差しを浴びていっそう優しい雰囲気が醸しだされています。カーソルを乗せてご覧ください。


コウシンバラコウシンバラ(庚申薔薇)
庚申の日(60日に一度)ごとに返りざきすることから名づけられた、四季咲きバラの総称。
暦日は60日ごとに訪れるのですが、特に信仰の点で親しみ深く「庚申・かのえさる」の日の近くに咲いたから名づけられたようです。


庚申というのは中国道教(どうきょう)の三尸説(さんしせつ)から起こった庚申信仰の行事で、人の身体の中に棲んでいる三匹の尸という虫が、庚申の日の晩、人が寝ている間に身体の中から抜け出し、その人のおかした悪事を天帝(てんてい)に告げ、天帝はその悪事に応じて寿命を縮めるというものです。長生きをしたい人は、天帝に悪事を告げられないように庚申の晩(ばん)に寝ずに過ごし、三尸が天に昇らないようにするのです。この行事が江戸時代には、全国規模で広まり各地に庚申を祀る集団「庚申講」が結成され、やがて民間信仰の中心的な存在のひとつとなったのです。庚申塔などが各地で見られます。

バラの花にも古来からの風習の名前が付けられるって不思議な感じですよね。
カーソルを乗せてご覧ください。


バラの香りに引き寄せられてミツバチがきていました。せっせと花粉を集めて足に花粉団子をくっつけていましたよ。
コウシンバラにミツバチ


「蜜を追う 虫に負けじと バラを追い」


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