2016年08月18日

はるかのひまわり2016

皇居東御苑に咲く「はるかのひまわり」をご存知ですか?と毎年のように書いていますが、ご存じですか?
私のブログでは2006年から毎年のようにお届けし、今年で11年目になりますのでご記憶の方も多いでしょう。
今年もまたこの季節になりました。
例年なら7月の終わりには咲いて、8月上旬に見頃となり、お盆の頃には終わり頃なんです。
昨年は8/8に撮影に行ってほぼ終わりだったのに、今年は8月に入っても開花せず。ようやく咲き出したのが第2週になってから。
私が撮影したのが8/11だったのですが、まだ花数が少なく、お盆の時期に見頃となるかという感じでした。
今年は6月、7月の天候不順の影響か、どこもヒマワリの開花が遅くてちょっと寂しいお盆でしたよ。
はるかのひまわり

はるかのひまわりとは
はるかとは、1995年1月17日午前5時46分に起こった阪神・淡路大震災で亡くなった、小学6年生の「加藤はるか」ちゃんのことです。はるかちゃんが飼っていたハムスターと、隣の仲良しのオウムに餌として与えていたひまわりの種が、その年の夏に彼女の亡くなった場所でたくさんのひまわりを咲かせて周囲の人を驚かせました。
地域の人たちはそのひまわりに亡くなった彼女の名前から「はるかのひまわり」と名付け、震災からの「復興」と、亡くなった人への「慰霊」の思いを込めてひまわりを咲かせ続けています。

皇居東御苑のはるかのひまわりは、2005年1月に阪神淡路大震災10周年追悼に訪れた際、遺族代表の小学生から天皇皇后両陛下に贈られ、御所にお持ち帰りになられ、御所にてお育てになりました。
御所に咲いたひまわりの種を東御苑にも蒔いて2006年から花を咲かせているんです。
つまり私は最初の年から見ているというわけなんです。

はるかのヒマワリは本丸休憩所脇で育てられていて、案内板が設置されています。
はるかのヒマワリと案内板

開花状態の良かった花を二つ
はるかのひまわり1

はるかのひまわり2

8月は御巣鷹山の飛行機事故、終戦の日など、慰霊の月となっています。
次に起きる震災などでは少しでも被害が小さくなるよう一人ひとりが十分に準備しましょう。

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2016年07月21日

オニユリとアカトンボ

皇居東御苑の3回目は今真っ盛りのオニユリです。
皇居東御苑では何ヶ所かにオニユリが固まって咲いているところがあります。
その1箇所、二の丸庭園内のオニユリを見てみました。

遠目に見ると、なんてことないオニユリです。
散策路よりも奥なので近寄らないようにしてくださいよ。
オニユリ

このオニユリをよく見てみると、アカトンボが止まっていました!
おそらくナツアカネではないかと思います。
オニユリの赤っぽい色に紛れて擬態しているつもり?
オニユリとアカトンボ

アカトンボを驚かさないようにゆっくりとした動作でトンボの正面に廻って顔にズームイン。
トンボの顔

トンボだけでは申し訳ないので、スリムなお御足のようなオニユリのシベにズームイン!
オニユリのシベ

本丸休憩所東側でもオニユリはたくさん咲いています。
オニユリの近くでは今年も「はるかのひまわり」が成長中でした。
オニユリと成長中のはるかのひまわり

皇居東御苑ではいろいろな夏を楽しむことが出来ます。
ぜひ足をお運びください。

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2016年07月20日

水辺にて・皇居東御苑

皇居東御苑の夏の風景第2弾は、二の丸庭園の二の丸池からお届けします。

花後のシランの葉に止まり、池で咲くアサザを見つめるコシアキトンボ
「もうアサザ?」「いや、昼さ」
コシアキトンボ

ちょっと遠目ですがアサザの群生です。
アサザ

目立たないけどヒメコウホネの花です。
『ヒメコウホネ』は全国的にも自生地が少なくて今では『絶滅危惧U類 絶滅の危険が増大している種』に指定されています。
ヒメコウホネの花はトンボが止まりやすいようで、いつもシオカラトンボとかが止まっているのですが、この日はまったくいませんでした。残念。
ヒメコウホネ

ヒツジグサの葉にはイトトンボがあちこちに止まっていました。
細いのでよく見て下さいね。
イトトンボ

池に注ぐ滝の途中にはイワタバコがまだ咲いていました。
イワタバコ

少しは涼んでいただけたでしょうか?
次回も皇居東御苑からお届けします。

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2016年07月07日

桔梗の花・皇居東御苑

毎年のようにお伝えしている桔梗の花を今年も皇居東御苑で撮影してきたのでお届けします。

「桔梗(キキョウ)」の花は万葉集に出てくる「あさがお」といわれています。
桔梗の花

つぼみの状態では花びら同士が風船のようにぴたりとつながっていて、「balloon flower」 という英名を持っています。つぼみは徐々に緑から青紫にかわり、風船が裂けて6月から9月に星型の花を咲かせます。
キキョウの蕾

キキョウの花は雌雄同花なんです。自家受粉もできるのですが、自家受粉には花粉の生産量が少なくても受粉の確実性が高いという利点があるのですが、有害遺伝子が生まれやすいという欠点もあります。そこで、自家受粉を避けるために雌雄異熟という手段を取っています。
雌雄異熟?ですよね。雄花期(雄性期)と雌花期(雌性期)があることを雌雄異熟というんです。
桔梗の花は雄性先熟(雄しべが先に熟す)で、花が咲いた時は雌しべの柱頭を包むように雄しべがあります。
雄花期の桔梗の花

上の状態の時から広がって枯れ落ちるまでの間に虫に花粉を運んでもらうんですよ。
じょじょに雄しべが離れていっている状態です。
離れ始めた雄しべ

雄しべが完全に離れ、雌しべの柱頭が開いて雌花期になります。
雌花期の桔梗の花

桔梗の花は、基本的に花びら、雄しべ、雌しべの先は5本です。
1枚の花びらに雄しべと雌しべが1本ずつくっついている構造なのでしょうね。

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2016年07月06日

イワタバコ(岩煙草)・皇居東御苑

東京は梅雨のさなかですが、雨の量はそれ程多くなく、暑い夏になっています。
今回は水辺に咲く皇居東御苑に咲くイワタバコをお届けします。
皇居東御苑の二の丸庭園には滝を表現したところがあって、この滝の岩場にイワタバコが咲くんです。
イワタ・バコではなくてイワ・タバコですよ。
東日本大震災の後、節電の影響で流れを止めたため、咲いていなかったのですが、ここ数年再び咲くようになり、今年撮影に行ってきました。

二の丸庭園の滝
イワタバコ(岩煙草) イワタバコ科
日当たりの悪い湿った岩壁などに生える花で、大きい葉っぱが煙草の葉に似ていて、岩壁に生えるところから「岩煙草」です。

さて、この滝の流れのどこにイワタバコが咲いているのでしょうか。


少し近寄りますよ。これでどこに咲いているかわかりますか?
滝と岩煙草

わかりませんか?
それじゃァ一気に近寄りますよ。
イワタバコ

さらにイワタバコにズームイン
岩煙草

花に近寄るのはちょっと難しく、ズームも目一杯。でも、コンデジのズームを使って、花のアップを撮影しました。
紫色の星型の花がわかりますか?楚々とした感じが涼やかです。
イワタバコ、アップ

生き残り戦略だからといって何もこんなに生存しにくそうなところを選ばなくてもと思いますけど、自然の力は人間の想像も及びませんね。

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2016年06月16日

ハナショウブ・皇居東御苑

梅雨に入り、雨が似合う花・アジサイやハナショウブが花盛りですね。
でも、場所によっては見頃が1週間ぐらい早くなっているところもあるようなのでご注意ください。

今回は、皇居東御苑の二の丸庭園にある菖蒲田のハナショウブをお届けします。

二の丸庭園の菖蒲田です。
菖蒲田

梅雨曇の空の下、紫色を中心に濃淡の違いや色の違うハナショウブが美を競っていました。
ハナショウブ

ハナショウブ2 ハナショウブ3

江戸の風情を伝えるようなハナショウブを二つ。
「江戸自慢」と「大江戸」です。
江戸自慢 大江戸

撮影は6/4なので、見頃も終盤になり、遅咲き系に移っています。
見に行かれる方はお早めに。

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2016年05月20日

木漏れ日の中のキンラン・ギンラン:皇居東御苑

まだまだ続く、ゴールデンウイーク!
5/3は皇居東御苑で恒例の花・植物写真大会!別に大会があるわけじゃないですよ。

毎年撮らないと気が済まないキンラン・ギンランです。二の丸雑木林で徐々に数が増えてきています。
キンラン・ギンランを掲載した時には必ず書いていますので今年も書きます。
キンラン・ギンランは 「菌根菌」と呼ばれる菌類と共生する特殊な生育形態にあって、特に菌に対する依存度が強く、この「外生菌根菌」は林下等の特殊な土壌にのみ生息し、この花を採取して移植しても家庭で育てる事は不可能。それを知らずに持ち帰ってしまう人が多いのが実情で、掘りとって移植した場合には、ほとんどが数年以内に枯死するようです。雑木林の手入れ不足なども減少に拍車をかけています。
が、多くの方の昭和天皇のご意思をついだ細やかな管理のおかげで、皇居東御苑では無事に数を増やしています。

キンラン(金蘭) ラン科
林で黄色い花が金色に輝いて見えるランの花ということから名付けられました。
日本ではありふれた和ランの一種でしたが、1990年代ころから急激に数を減らし、1997年に絶滅危惧II類(VU)(絶滅の危険が増大している種:環境省レッドリスト)として掲載されました。

ギンラン(銀蘭)
キンランと同じようなところに生え、白い花が銀色に輝いて見えるためギンランと名付けられました。キンランよりも小ぶりで草丈10〜25cm。花は通常あまり開かず、半開する程度のものがほとんど。キンランよりも群生するようです。
環境省のレッドデータブックには登録されていませんが、32府県のレッドデータブックに登録されています。
キンランとギンラン

キンランとギンランが近くで咲いている様子が、所々で見られるぐらい、どちらも数が増えてきました。
近くに咲くキンランとギンラン

キンランもギンランも林の中で咲くので、なかなか光を浴びないのですが、時々木漏れ日があたって、スポットライトを浴びたようになる瞬間がたまりません!
この日はけっこう風が吹いていて、木漏れ日が右へ左へ大きく揺れてしまってなかなか花に刺してくれないので、じっと我慢の子状態で粘りました。

木漏れ日が差すキンランです。
木漏れ日が当たった花を見たら、金!って思うのがわかりますよ。
木漏れ日を浴びるキンラン

花が小さいのでよく見えないかもしれませんが、このレビのスポットライトの中のギンランです。
木漏れ日のスポットライトを浴びるギンラン

キンランも、ギンランも、いい状態のものは雑木林の通路よりも奥の方に咲いています。
たまにしか来ない人たちが、写真を撮りたいがために雑木林の中にズカズカと踏み込んで荒らしていくんです。花が咲くのはキンランやギンランだけではなく、四季折々の花や草が足元には眠っていて、芽を出す準備をしているんです。
見えないからないのではなく、見えなくたってあるんです。
今の人間は見えるものにしか価値を見いだせない、とても愚かな存在に成り下がっています。
花が咲いていたら花だけを見るのではなく、花が咲くには周りの環境全てが大事だというのもわからぬ愚か者ばかり。二の丸雑木林のあちこちで通路でないところが踏み潰されて通路のように草が生えなくなっているんです。注意すれば、ダメと書いてないとか、道みたいになってるとか、言い訳ばかり。
禁止と書かれていなければ、なんでもやっていいと考えている愚かな日本人。
まさに法の網をくぐり抜けてずる賢さばかりが目立つ政治家の論理と同じで、こういう政治家を生み出しているのがこういう日本人だというのがはっきりと分かります。
だから自然から淘汰され始めているのだと思いますけどね。

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2016年04月23日

咲き始めのカリンの花

皇居東御苑で咲いていた花シリーズをお届けしています。
今回は足元ではなくちょっと上、樹木の花で、カリンです。
咲き始めなのでまだおちょぼ口でしたが、撮影してから1週間以上経っているので開ききって、すでに散り始めているかもしれません。
咲き始めのカリンの花

カリン(榠樝、学名: Pseudocydonia sinensis)は、バラ科の1種の落葉高木。果実はカリン酒などの原料になる。
マメ科のカリン(花梨)とは全くの別種(近縁でもありません)。
カリンの花

宮沢賢治の童話「インドラの網」に、「重力は互に打ち消され冷たいまるめろの匂いが浮動するばかりだ」という表現があります。
ここに出てくるマルメロは近縁種で、マルメロの果実も「かりん」と称されることがあるのですが、正しくは間違いなんです。
カリンの花々

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2015年08月13日

はるかのひまわり2015

皇居東御苑に咲く「はるかのひまわり」をご存知ですか?
私のブログでは2006年から毎年のようにお届けしていますのでご記憶の方も多いでしょう。
昨年も骨折明けでまだ痛みがある足で7月末に撮影していました。
今年もまたこの季節になりました。
でも、今年はちょっと遅く、8/8の撮影になったので、すでにピークを過ぎていました。
55DSCN5335.JPG

その中で見頃のヒマワリは1輪だけでした。
はるかのひまわり

はるかのひまわりとは
はるかとは、1995年1月17日午前5時46分に起こった阪神・淡路大震災で亡くなった、小学6年生の「加藤はるか」ちゃんのことです。はるかちゃんが飼っていたハムスターと、隣の仲良しのオウムに餌として与えていたひまわりの種が、その年の夏に彼女の亡くなった場所でたくさんのひまわりを咲かせて周囲の人を驚かせました。
地域の人たちはそのひまわりに亡くなった彼女の名前から「はるかのひまわり」と名付け、震災からの「復興」と、亡くなった人への「慰霊」の思いを込めてひまわりを咲かせ続けています。

皇居東御苑のはるかのひまわりは、2005年1月に阪神淡路大震災10周年追悼に訪れた際、遺族代表の小学生から天皇皇后両陛下に贈られ、御所にお持ち帰りになられ、御所にてお育てになりました。
御所に咲いたひまわりの種を東御苑にも蒔いて2006年から花を咲かせているんです。

今年は太平洋戦争から70年、阪神淡路大震災から20年、東日本大震災から4年。
いろいろな節目の年になりそうです。
たくさんの方の思いを忘れないために様々な取り組みがなされ、語り継ごうとしています。
家族が笑顔でいられるように、友だちも笑顔でいられるように、みんなが笑顔でいられるように。
簡単なことではありませんが、それぞらが努力していくことが大事なんだと思います。

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2015年07月07日

アジサイ・皇居東御苑

梅雨に入ってから天気が安定しませんね。週末も一日中雨が降らないと安心できる日がないので、写真を撮りに行ってないんです。
ストックの写真も少なく困ってしまいます。
今回は6/20に皇居東御苑でほんの少しだけ撮影した写真の中から、さらにほんの少しだけお届けします。

もう見頃はとっくに過ぎてしまった紫陽花です。
皇居東御苑には本丸芝生広間近くの富士見多聞下周辺に紫陽花がたくさん見られます。
人がたくさんいたので、人を避けて撮影しました。
皇居東御苑のアジサイ

ガクアジサイも綺麗に咲いて、たくさんの紫陽花が広がりを見せてくれました。
ガクアジサイ

普通の紫陽花も青から紫と微妙に色が変化して華やかさを演出していました。
アジサイ

お次はというところなのですが、なんと写真がない!
もっと撮っていたと思ったんですけど、なんと私の錯覚で、別の向きからとか撮影してなかったんですよ。
何してんのー(--;)

というわけでこれだけです。

今週末は土曜日は用事があるし、日曜日は写真を取りに行けるかどうか微妙だし、さてどうなることやら。

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2015年06月26日

ネジバナ

昨年の6月は骨折からの回復途中で、固定がなくなったから少しずつ撮影に行こうと思ったらカメラが壊れたりして花。植物写真を撮りにいかなかったんです。
なので梅雨時の花はお休みでした。
今年はいつも見ていた花を撮影しに皇居東御苑に行ってきました。

多くの場合、雑草扱いされてしまう花で、大したことはありませんが、ここ以外でたくさん咲いているのを見かけないので私にとっては貴重な場所なんです。
それよりなんの花かって?ですよね。
その花は「ネジバナ」です。

捩花(ネジバナ)。別名 「捩摺」(もじずり)
たくさんの小さな花が「ネジ」のように螺旋を描いて付いているために、名付けられた野生のランなんです。
芝生の中からニョキニョキと生えています。
ネジバナ

たくさん小さい花が咲くのでいろいろな蝶が来るかなぁと思ったのですが、今回はキチョウだけでした。
ネジバナの蜜を吸うキチョウ

このネジバナは不思議です。
ねじれ方って一方向だろうって思いますよね。
それが右巻きと左巻きがあって、ほとんどねじれないものまであるんです。
ねじれ方が異なるものが離れ離れにあるなら遺伝的にも思えるのですが、なぜか違う向きのものが隣り合っていることが多いんですよ。
下の2枚をよく見てください。
ネジバナ2 ネジバナ3

今回、なんとも不思議なネジバナを二つ見つけてしまいました!
一つ目はこちら!
真っすぐ伸びずに輪っかになっています。
誰かがわざとねじったんじゃないの?とも思えますが、人の手ではここまで綺麗に丸められないと思いますよ。
輪を描いたネジバナ

そしてもうひとつはαを描くネジバナです。
ソニーのαでαを描いたネジバナをトレって言うkことだったんでしょうかね。
これは2本のネジバナがうまい具合に交差した結果です。
1本が下向きになっているのでひょっとしたらこれも輪っかになろうとしているのかもしれません。
αを描くネジバナ

以前お届けしましたが、雑草扱いされるドクダミも、よく見ると不思議なことだらけでしたが、今回のネジバナも不思議なことだらけ。
昭和天皇が、御座所の庭の雑草を刈ったと聞いて
「雑草という草はないんですよ。どの草にも名前はあるんです。そしてどの植物にも名前があって、それぞれ自分の好きな場所を選んで生を営んでいるんです。人間の一方的な考えで、これを切って掃除してはいけませんよ」とおっしゃたそうです。
じゃぁ、生い茂っても刈ってはいけないのか、ということではないんです。
刈るときにも邪険に扱わず、その草に想いを寄せて、刈らせていただくという気持ちで接しろと言いたかったのでしょうね。
皇居東御苑に行くとこの言葉が頭のなかを木霊して、あまり目を留められないような草花に目が行って、思わぬ発見をさせてもらいました。
ドクダミも何かの目的があって4枚だけではなく、5枚6枚7枚などの花があり、ネジバナも右巻き・左巻き・ほぼ一直線なのも意味があるんですよ。

発見する必要はありませんが、命あるものに優しい目を向けてみましょう。

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2015年05月07日

藤・皇居東御苑

連休前の4/25に皇居東御苑で撮影した二の丸庭園の池の畔のフジをお届けします。

ベンチに座っておにぎりを食べているところから真正面のシャガが生い茂る桜の木の下を通して藤棚が見えました。カーソルを乗せてご覧ください。


藤棚の下側からフジを撮影。
ちょっと撮影位置が悪くてフジが少なく見えますね。
藤棚の藤

フジが咲き出すと、香りに惹きつけられて虫が集まってきます。
フジの周りで一番見かけるのはクマバチです。
体が大きいので逃げたくなりますけど、性格は温厚で人を襲うことはまずありません。
オスは刺針がなく、メスは刺針をもっていますが毒性はなく、つかんだり巣を脅かすことがなければ刺すことはないんですよ。
だから落ち着いて観察してください。
カーソルを乗せてご覧ください。


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2015年05月02日

チゴユリ・ホウチャクソウ

皇居東御苑の花・植物写真をお届けします。

チゴユリ(稚児百合)ユリ科チゴユリ属
茎の先端に1cmほどの緑がかった白い6弁花を1〜2個咲かせます。時には三つの場合もあるんです。
花の並ぶ姿を稚児行列に見立てたことから名付けられました。
チゴユリ

チゴユリと仲良く写っている花は、ホウチャクソウです。
チゴユリとホウチャクソウ

ホウチャクソウホウチャクソウ(宝鐸草) ユリ科チゴユリ属
草丈は30〜60cm。花期は5月から6月中旬で先端に長さ2cmほどの花が1〜3コ垂れ下がって咲きます。
筒状で細長い花の形を寺院の軒下にぶら下がっている装飾品である「宝鐸」に見立てたものです。
チゴユリと自然交配することがあって、ホウチャクチゴユリとも呼ばれます。
ホウチャクソウ

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2015年04月29日

今年もまたキンラン・ギンラン

チョウチョの写真を撮影したのと同じ4/25に皇居東御苑では、いろいろな写真を撮影してきました。
今年も無事に撮れた物もありました。
それがキンラン・ギンランです。

昨年も撮影し、写真をお見せしたのは足をけがして、骨折が判明した5/7でした。
あれから一年、足はすっかり良くなりましたが、天気が急変すると骨折痕がうずいたり傷んだりします。

まずはキンラン・ギンランについて。
キンラン・ギンランを掲載した時には必ず書いていますので今年も書きます。
キンラン・ギンランは 「菌根菌」と呼ばれる菌類と共生する特殊な生育形態にあって、特に菌に対する依存度が強く、この「外生菌根菌」は林下等の特殊な土壌にのみ生息し、この花を採取して移植しても家庭で育てる事は不可能。それを知らずに持ち帰ってしまう人が多いのが実情で、掘りとって移植した場合には、ほとんどが数年以内に枯死するようです。雑木林の手入れ不足なども減少に拍車をかけています。
が、多くの方の昭和天皇のご意思をついだ細やかな管理のおかげで、皇居東御苑では無事に数を増やしています。

二の丸雑木林のとある場所ではキンランとギンランが近くに咲いていました。
手前の枝が邪魔な感じですが、これは人が近づいて辺りを踏み荒らさないようにあえて置かれた枯れ枝なんです。
キンランとギンラン

キンラン(金蘭) ラン科
林で黄色い花が金色に輝いて見えるランの花ということから名付けられました。
日本ではありふれた和ランの一種でしたが、1990年代ころから急激に数を減らし、1997年に絶滅危惧II類(VU)(絶滅の危険が増大している種:環境省レッドリスト)として掲載されました。
まだまだ数は少ないですが、皇居東御苑では確実に数が増えてきたキンランです。
キンラン

ギンラン(銀蘭)
キンランと同じようなところに生え、白い花が銀色に輝いて見えるためギンランと名付けられました。キンランよりも小ぶりで草丈10〜25cm。花は通常あまり開かず、 半開する程度のものがほとんど。キンランよりも群生するようです。
環境省のレッドデータブックには登録されていませんが、32府県のレッドデータブックに登録されています。
あちこちにギンランの群生が見られるようようになりました。
見られるからといっても掘りとって行ってはいけません。持って帰っても菌根菌都の関係が強いので家で育てることは不可能ですよ。
ギンラン

花を近くで見たい、という気持ちはわかります。特に高齢者は目も悪くなったり、写真を撮るのも大変ですからなおさらでしょうが、通路とそうではないところは区別しましょう。注意されたら聞く耳もちましょう。注意も聞こえないほどだったら来ないでくれた方がありがたいぐらいのことを言いたいんですよ。
東御苑に柵がないのは、武蔵野の自然を柵で区切ったものとしてではなく、より身近に感じてもらいたいという昭和天皇の意向から柵がないんです。
柵を作りたくないから枯れ枝などで踏み入りにくくしてるんです。それでも何も考えずに踏み入る人がいるんだから、日本人のマナーは地に落ちたとしか言いようがありません。
柵がないからどこを歩いてもいいというわけではないんです。その一歩が植物をダメにしてるんですよ。
私ぐらいいいじゃない、と言うのは間違い。それはみんなが私ぐらいと言うのと同じことで、みんないいじゃないということなんですよ。
自然を感じてもらいたいという昭和天皇の御心を学んでから皇居東御苑に来て、多くの方の苦労に感謝っする気持ちを持ってもらいたい。なにもここだけではなく、どこに行っても管理してくださる方はいるのだから、感謝の念を持って、自分勝手な振る舞いは慎む気持ちを持ってもらいたい。
昭和の日、みどりの日とこのゴールデンウィークはしっかりと考えてもらいたいものです。

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2014年08月07日

はるかのひまわり2014:皇居東御苑

皇居東御苑に咲く「はるかのひまわり」。
私のブログでは2006年から毎年のようにお届けしていますのでご記憶の方も多いでしょう。
今年もまたこの季節になりました。
7/26に撮影した時はまだ花数も少なかったのですが、今頃は花数も増えて見頃を迎えていることでしょう。
はるかのひまわり

はるかのひまわりとは
はるかとは、1995年1月17日午前5時46分に起こった阪神・淡路大震災で亡くなった、小学6年生の「加藤はるか」ちゃんのことです。はるかちゃんが飼っていたハムスターと、隣の仲良しのオウムに餌として与えていたひまわりの種が、その年の夏に彼女の亡くなった場所でたくさんのひまわりを咲かせて周囲の人を驚かせました。
地域の人たちはそのひまわりに亡くなった彼女の名前から「はるかのひまわり」と名付け、震災からの「復興」と、亡くなった人への「慰霊」の思いを込めてひまわりを咲かせ続けています。
はるかのひまわりの案内板

皇居東御苑のはるかのひまわりは掲示板にもある通り、2005年1月に阪神淡路大震災10周年追悼に訪れた際、
遺族代表の小学生から天皇皇后両陛下に贈られ、御所にお持ち帰りになられ、御所にてお育てになりました。
御所に咲いたひまわりの種を東御苑にも蒔いて2006年から花を咲かせているんです。
花を開いたはるかのひまわり

阪神淡路大震災から19年、東日本大震災から3年5ヶ月。
その間にも多くの犠牲者を出した地震は他にもあります。犠牲者を出した災害はない年はありません。
たくさんの方の思いを忘れないために震災っていったいなんなのか、震災の被害を小さくするためにはどうしたらいいのか、今一度考えなくてはならない時期ではないかと思います。
家族が笑顔でいられるように、友だちも笑顔でいられるように、みんなが笑顔でいられるように。
並んで咲くはるかのひまわり

子供たちの明るい笑顔が途切れることなく咲き続けられるように。
大輪のひまわり

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2013年07月03日

ヒョウタンボクの実

4/27の記事「皇居東御苑の珍しい花」でお届けしたヒョウタンボクをご記憶でしょうか?

花は白くて咲き進むと黄色くなるので、遠目に金と銀の花が咲いて見えるので金銀木と言われます。
その際には、なぜヒョウタンボクといわれるのかはカキませんでしたが、今回その名付けられたかをお届けします。

あの白と黄色の花が真っ赤な実をつけました。
ヒョウタンボク

赤い実がわかりますよね。もう少し見やすい写真をお見せします。
これでもわかりにくい?それじゃ、カーソルを乗せてご覧ください。

わかりますか?赤い実の形をよーく見てくださいね。赤いけど二つくっついた様子がヒョウタンのように見えませんか?この実の形からヒョウタンボクと名付けられたんですよ。
面白いですよね。

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2013年06月28日

ナツツバキに集う・皇居東御苑

今回も皇居東御苑から花・植物写真をお届けします。
今回はナツツバキです。

ナツツバキ(夏椿) 釈迦(しゃか)が亡くなったときに近くに生えていたことで有名な「沙羅双樹」と間違えられたことから「沙羅の木」と呼ばれるようになった。 すっきりした白色がきれいな花です。5枚の花びらの縁(ふち)には、こまかいギザギザあります。
ナツツバキ

ナツツバキは梅雨の時期に咲く花のなかでは花粉が多いので、ハチがたくさん寄ってきます。
クマバチが無我夢中でシベの中に頭を突っ込んで蜜を吸い、花粉を集めていました。
カーソルを乗せてご覧ください。


飛び回るミツバチミツバチもやってきて、手前の花から億の花へと次々に渡り歩いて、ではなくて飛び回っていました。


コイツもハチですよね。
忙しそうに花から花へと飛び回っていましたよ。
カーソルを乗せてご覧ください。


ハチ達が忙しく働いているのを横目に、じっと休んでいる虫もいました。
それがこのコシアキトンボ。
青空を眺めて一休み中でした。
ナツツバキに止まるコシアキトンボ

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2013年06月27日

キキョウとホタルブクロ

今回も皇居東御苑から花・植物写真をお届けします。

毎年のようにキキョウの花をお届けしていますが、今年も登場キキョウの花です。
じっくり見るとキキョウの紫色の宇宙の中に小さな世界が存在してるんですよ。

キキョウの花は雌雄同花ですが、自家受粉を避けるために雌雄異熟という手段を取っています。
自家受粉は、花粉の生産量が少なくても受粉の確実性が高いという利点があるのでが、有害遺伝子が生まれやすいという欠点もあります。そこで、自家受粉を避ける手段をとっているようです。
以前に紹介したホオノキやタイサンボクなどの戦術と同じです。

雄花期のキキョウ花が咲いた頃のキキョウの花です。
雄しべが雌しべにくっついた状態です。
この頃から花粉を放出しています。
アブがやってきて体に花粉をいっぱいくっつけて飛んで行きました。


雄花期末期のキキョウ雄しべの花粉がなくなり、雌しべから離れて枯れました。
そろそろ雌花期に突入する頃です。


雌花期のキキョウ雌しべの柱頭が開いた雌花期です!
雌しべの先端を開いて他の花の花粉をじっと待っています。


これと同じ事がホタルブクロでも見られるんですよ。
釣鐘状にすぼまっている花の中で目立たないけど生き残りのために頑張っているんです。
ホタルブクロ

雄花期のホタルブクロホタルブクロは開花した時には雄しべは雌しべにくっついて花の奥のほうにあって、伸びていく雄しべの周りに花粉をくっつけます。
花の奥の方にある蜜を求めて虫がやってきたときに、虫の体に花粉をつけて運んで貰って、別の花の開いている雌しべの柱頭に花粉を渡してもらう戦術です。


雌花期のホタルブクロ雌しべが成熟すると雌しべの先端が3つにわかれ、虫が花粉を運んできてくれるのをじっと待っています。


宮沢賢治の作品にキキョウは出てきますけど、明け方の空の色や日が暮れて暗くなる空の色などを桔梗色と表現して登場します。
また、ホタルブクロとは出てきませんが、釣鐘草として童話「銀河鉄道の夜」「貝の火」や詩「山の晨明(しんめい)に関する童話風の構想」に登場します。

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2013年06月26日

ザクロ

今回は皇居東御苑で撮影した花・植物写真からザクロをお届けします。

ザクロ〔ザクロ科ザクロ属〕柘榴 石榴
ザクロは現在のイランが原産で、「生命の果実」として6千年前から食品や薬として多用されてきました。中国でも、ざくろの樹皮や根皮は石榴皮と呼ばれ、条虫駆除に使われました。
最近は、種子に含まれる女性ホルモンの一つエストロゲンが含まれていることから、ザクロジュースが更年期障害や不妊症の女性を中心に飲用されています。
「紅一点」といいいますが、これは、中国の王安石が石榴の林の中に咲く花を詠んだ詩から出た言葉だそうです。
ザクロの花をカーソルを乗せてご覧ください。


花が終わって結実します。花が散った後は太陽のようですよね。
ザクロの花散って

結実して実が出来てくると口がすぼまってどんどん丸みを帯びていきます。
夏な日差しを浴び、秋になると赤く硬い外皮が不規則に裂け、赤く透明な多汁性の果肉(仮種皮)の粒が無数に現れます。その一つ一つに種があるんですよ。
55DSCG9534.JPG

宮沢賢治の作品では「風野又三郎」の冒頭に登場します。

     〔九月一日〕

 どっどどどどうど どどうど どどう
 ああまいざくろも吹きとばせ
 すっぱいざくろもふきとばせ
 どっどどどどうど どどうど どどう

「風の又三郎」じゃないの?とお思いでしょう。
「風野又三郎」をのちに全面的に改作、発展したものが、賢治の代表作の1つである「風の又三郎」なんですよ。
冒頭の部分はざくろではなく、青いくるみやすっぱいかりんに書き換えられています。

 どっどど どどうど どどうど どどう
 青いくるみも吹きとばせ
 すっぱいかりんも吹きとばせ
 どっどど どどうど どどうど どどう

宮沢賢治の作品には推敲前後の作品がいくつかあります。それらを読み比べてみるのも面白いですよ。

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2013年06月24日

ハナショウブを眺めてるかも・皇居東御苑

明治神宮のハナショウブをお届けした後は、皇居東御苑からハナショウブの花・植物写真+カルガモの野鳥写真です。

東御苑内の二の丸池の菖蒲田を久しぶりにスイングパノラマで撮影しました。クリックしてご覧ください。


色とりどりのハナショウブです。バラの艶やかさとは違う、落ち着いた優美さを醸し出しています。
ハナショウブ

カルガモのつがい菖蒲田の近くの飾り岩に乗っかって休んでいたカルガモのつがい(多分)。
揃って見つめる先には何があるのでしょう。



ハナショウブを鑑賞しているカモ何を見ているんだろうと、視線の先が分かる位置まで回ってみると、
カルガモはハナショウブを鑑賞しているのカモ


先に帰るカモ俺はもう飽きたから先に帰るカモ。
残念だけど仕方ないカモ。


つまらないカモ私一人で見ていてもつまらないカモ。
私もそろそろ行こうカモ!
後ろ髪を引かれるカモ


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