皆さんはドクダミの花をご存知ですよね。
白い花びらが4枚の匂いが強い花、なんて覚えていませんか?
確かに白いものが4枚ですが、これは花びらではないんですよ。
これが開花状態のドクダミの花です。
真ん中の棒状の花序のまわりにびっしりとあるのがドクダミの花です。
花びらのように見える白い部分は総苞といって、花弁ではありません。普通は4枚です。
花は棒状の花序に淡黄色の小花を密生させます。一つ一つの黄色いものが雌しべ、そのまわりに3本の雄しべがあって、ひとつの花を形成しています。本来の花には花弁も萼(がく)もなく、雌しべと雄しべのみです。
この総苞が白くなるのは半夏生が白くなるのと同じなんですよ。

この白く見える苞片の枚数は普通4枚なのですが、この枚数が異なる場合もあるんですよ。
ドクダミの花には小さな小苞というものが付いていて、一番下の花のものが大きくなったのか、総苞片が多いのか微妙なのですが、枚数が異なるドクダミをお届けします。。
まずは5枚のドクダミです。これは間違いなく大きな総苞片が5枚ですよね。

6枚のドクダミです。
この6枚というのが一番不思議で、大きいもの4枚+小さいもの2枚、大きいもの3枚+小さいもの3枚、大きいもの6枚と、多くのパターンが見られます。


そして、7枚のドクダミです。7枚は大きいもの4枚+小さいもの3枚です。

これで終わりと思うでしょ。今回は皇居東御苑で必死に探して、もっと枚数が多いドクダミを見つけちゃいました。
なんと、9枚のドクダミです。
大きいもの4枚+小さいもの5枚の組み合わせです。9枚はあったのに8枚は見つけられなかったんです。

9枚で終わりと思うでしょ。なんと!11枚のドクダミを発見!
大きいもの4枚+中くらいのもの4枚+小さいもの3枚の組み合わせでした。
5秒経つと、総苞に番号を振った写真が見られます。

11枚で終わりと思うでしょ。さらに探したら、なんと12枚のドクダミを見つけちゃったんです。
大きいもの4枚+中くらいのもの4枚+小さいもの4枚の組み合わせでした。
写真では小さいもののうち、1枚がホント?という感じですが、実際に横から見て、しっかりと伸びていたんですよ。
5秒経つと、総苞に番号を振った写真が見られます。

もともと枚数が多いドクダミなんじゃないの?とお思いの方もいるんでしょうね。
確かにもともと小苞が大きくなったヤエドクダミというドクダミもあります。
こちらは棒状の花序の小さな花についている小苞が大きくなったものです。新宿御苑の丸花壇脇に咲いています。
明らかに違うでしょ。

枚数が多いものがあったら少ないのはどうなの?と思いますよね。
もちろん少ないものもあるんです。でも、3枚だけですよ。
4枚のうち1枚が脱落したのではなく、3枚が広がっていますよね。

まだまだドクダミの季節が続いていますので、身近なドクダミで探してみてください。
パッと見て、100輪ぐらい咲いているドクダミの群生なら5枚のものは3,4輪は咲いているように思います。
5枚がないと6枚はなさそうです。それより多いものはより大きな群生を探しても見つかるかどうかです。
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