キンランもギンランも二の丸雑木林で徐々に数が増えてきていましたが、今年はちょっと早め(4/23)に撮影に行ったので、キンランより僅かに遅めのギンランの花の数はそれほどでもなく、毎年群生しているところもちょこっとだけでしたが、かなり広範囲で咲くようになってはいました。
キンラン・ギンランを掲載した時には必ず書いていますので今年も書きます。
キンラン・ギンランは 「菌根菌」と呼ばれる菌類と共生する特殊な生育形態にあって、特に菌に対する依存度が強く、この「外生菌根菌」は林下等の特殊な土壌にのみ生息し、この花を採取して移植しても家庭で育てる事は不可能。それを知らずに持ち帰ってしまう人が多いのが実情で、掘りとって移植した場合には、ほとんどが数年以内に枯死するようです。雑木林の手入れ不足なども減少に拍車をかけています。
が、多くの方の昭和天皇のご意思をついだ細やかな管理のおかげで、皇居東御苑では無事に数を増やしています。
キンラン(金蘭) ラン科
林で黄色い花が金色に輝いて見えるランの花ということから名付けられました。
日本ではありふれた和ランの一種でしたが、1990年代ころから急激に数を減らし、1997年に絶滅危惧II類(VU)(絶滅の危険が増大している種:環境省レッドリスト)として掲載されました。
ギンラン(銀蘭)
キンランと同じようなところに生え、白い花が銀色に輝いて見えるためギンランと名付けられました。キンランよりも小ぶりで草丈10〜25cm。花は通常あまり開かず、半開する程度のものがほとんど。キンランよりも群生するようです。
環境省のレッドデータブックには登録されていませんが、32府県のレッドデータブックに登録されています。
光を浴びた黄色いキンランはまさに金色です。
光を浴びた白いギンランはまさに銀色です。
キンランとギンランは共生する菌根菌が違うので、あまり近くには咲かないのですが、所々で近くに咲いているのも見られます。
花が小さく、意外と奥に咲いているので近寄って撮りたいとズケズケ遠くの方まで入っていく人が非常に多いのですが、通路以外への立ち入りは禁止です。立て札や柵がないのでどこにでも入っていいと思っている人が多く、草地が踏み固められ、これから出てくる草の生育に悪影響となっているところが多くなっていて、竹で作られた簡易柵などもあちこちにみっれるようになっています。
花や自然が好きなのではなく、見たものにしか興味がない視野の狭さ。
スマホで世界が広がっても視野はスマホの画面ほどしかない今の人間。
今の人間はダメと書かれていなければお構いなしだし、書かれていたってお構いなしの自分勝手さ。
アホな人間は自然から締め出される運命が待っているのではないでしょうかね。
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