今回お届けするのはこのブログでも何度も紹介しているのでご記憶の方もいらっしゃると思いますが、シモバシラという植物の枯れた茎の根元付近に出来る氷柱です。
シモバシラというのはシソ科の植物で、秋に花をつけた後、冬の間、茎は立ち枯れてしまいますが、根はしっかり生きていて、根から吸われた水分が毛細管現象で茎まで吸い上げられます。
そして
気温が氷点下ぐらいにまで下がった早朝
雨や雪が降っていないとき
まわりに雪が積もっていないとき
強い風が吹いていないとき
などの条件が揃ろうと、茎に吸い上げられた水分が茎のちょっとした割れ目から染み出して外気に触れて「氷」になり、それが横方向に少しずつ押し出されて氷の柱が成長、霜柱の「華」が咲いているように見えるようになる、可能性があるんです。あくまでも可能性です。
氷柱は日中には解けてしまいますが、また同じ条件になると氷柱が出来ます。
氷柱の形成が繰り返されると茎がどんどん裂けていき、裂けすぎると水分が上がらなくなり見られなくなります。
突発的に見に行けるのは土日の朝なので、この条件が揃ってもなかなか見に行けないんですよ。
ここのところの寒波のおかげで、この条件が満たされ、都内のあちこちで見られたという情報がありました。
平日には思い立っても撮影にはいけないのでジレンマ。
1/14の朝もこの条件でしたが、新年会の影響で起きられず。
1/15はもっと冷えるとのことなので、すっきりと目覚め、準備万端で、目黒の自然教育園に開園直後の9時過ぎから見学してきました。
自然教育園で見られるのは入ってすぐのところの路傍植物園と、武蔵野植物園の2箇所。
入園してすぐ、路傍植物園のシモバシラを見るとそこそこの大きさの氷柱が見られました。が、すでに先客がいて撮りにくかったので、待ってるよりも武蔵の植物園に行けばまだ人は少ないないだろうと急ぎ、こちらは2番手で到着し、楽しんできました。
この白いものがシモバシラに出来た氷柱です。

寒い寒い朝のうちしか見られないとても珍しいものです。

形も大きさも様々。

大きな塊になっていますけど、実はとても繊細で、絹糸のような細い氷が束になっているんです。
まるで氷の花ですよね。
だから気温が上がったり、日が当たり始めるとどんどん溶けていってしまうので、午前中の早い時間だけが見頃なんです。

武蔵野植物園に人が集まってきたので10分ぐらいの撮影で切り上げ、入口側の路傍植物園に移動。
シモバシラ目当ての人は武蔵の植物園に移動してしていて、こちらには一人もいなかったのでのんびり撮影。
こちらは日が当たってきていて、大きさは来たときよりも小さくなっていましたが、まずまず。

よく見ると、大きな塊の上の方にもわずかながら氷があります。
来た時に撮っていたらかなり大きなシモバシラの氷柱が見られたのかもしれません。

自然教育園での撮影は30分そこそこで、次のシモバシラの氷柱めざして移動しました。
そこは皇居東御苑!
この続きは次回!
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