でも、いつまでもそのままではいられないことを知っているんですよね。
今回の絵本・児童書(童話・児童小説)は、大きくなりたいけど子どものままでいたい、そんな気持ちを上手く描いた絵本です。
「たまごにいちゃん」
あきやま ただし 作・絵
すずき出版
たまごにいちゃんは、本当はもうたまごから出ていないといけないんですが、まだたまごのからをつけたまま。
たまごにいちゃんは、ずーっとたまごでいたいと思っていました。
「はやく おおきくなるといいわね。」というおかあさん。
「いいえ。ぼくはこれでいいんですよ、おかあさん。」
なぜかというと・・・いつでもおかあさんに温めてもらえるからなのです。
ところがある日、ぶたの鼻の穴に入ってしまったたまごにいちゃんは、ぶたがくしゃみをした拍子に飛ばされて・・・「くしゃ」と、たまごのからにひびが!
その夜、「ほんとうの おにいちゃんになっちゃう」と眠れませんでした。
朝になると、思ったとおりからはばらばら。
「うーん、こうなってはあきらめるしかない」
たまごから出たたまごにいちゃんに、おかあさんやおとうとは・・・?
水たまりに写った自分の姿を見てたまごにいちゃんは・・・?
弟や妹が出来たおにいちゃん、一つ進級するおにいちゃん、ほんのちょっとのようで大きな成長するおにいちゃんとじっくり読んでみてください。
顔には出さなくても内心では大きくなりたくないって思ってたりしているかもしれませんよ。
そんな心をきっとときほぐしてくれるのではないでしょうか。
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