悠真は幼稚園の帰りにお友達といっしょに植木屋さんの前を通って帰ってきます。
お友達が「あの木が欲しい」と言っていたら、悠真も木が欲しいと言ったりしていたそうです。
というわけで今回の絵本・児童書(童話・児童小説)は、そんな子供たちの思いを描いた絵本を紹介します。
「おおきな きが ほしい」
佐藤 さとる 作
村上 勉 絵
偕成社
「おおきな おおきな木があるといいな。ねえ おかあさん。」
せまい ちっぽけなにわには ちっぽけな木が三本だけ。
それも木のぼりもできない小さな木。
「ぼく、大きな木がほしいなぁ」
かおるはとってもおおきな木を考えていました。
うーんとふとくて、ひとりで手を回しても届かないような太い木。
最初の枝まではしごをかけて、さらに二番目の枝まではしごをかけて、その上は木の幹にぽっかり開いたほらあなの中のはしごを登ります。
さらに上には小さな部屋があって、台所やテーブルがあります。
ここではホットケーキを焼いて食べたりするのです。
さらにのぼると小さな穴があって、そこはリスの親子の家。
そしてその上にはみはらしだい。
かけすは2羽だけですが、やまがらはたくさん集まってきます
みはらしだいからは 遠くの山が見えます。
かおるはこんなに素敵な木を考えていました。
夏には、おおきな木の上の小屋は、すずしいでしょう。
秋は・・・、冬は・・・、春は・・・。
こんなふうにかおるの想像はどんどんひろがります。
お母さんが木のぼりしたことがあること
お父さんも大きな木が欲しかったこと
そんな話に花が咲いて・・・
この絵本を読まなくても、子供たちは木を欲しがるのは同じでしょう。
そしてみんな自分なりの大きな木を想像していることでしょうね。
想像することから自然に憧れ、自然を慈しむ心も育んであげたいですね。
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