じっくりと考えて下さい。
「よだかの星」
宮沢賢治 作
ささめやゆき 絵
三起商行
よだかは、その容姿の醜さから、他の鳥の仲間たちから嫌われていました。
また、その名前とは異なり、よだかは鷹の仲間ではなく、恐れられることもありませんでした。
そしてある晩のこと。
よだかのもとに鷹がやって来て、自分と似た名前を持つよだかのことを良く思っていなかったその鷹は、よだかに「たか」の名前を使わず、市蔵という名前を使うように強要します。
そして、明後日までに名前を変えて他の鳥たちにもその報告をしなければ殺す、と脅してきたのです。
羽虫を食べて生きるよだかは、自分が鷹に殺されることがこれほど辛いのに、その自分は毎晩たくさんの羽虫を殺して生きなくてはいけないことを悟り、よだかは生きることに意味を見いだせなくなってしまいます。
そしてついに生き抜くことを断念し、兄弟であるかわせみに最後の挨拶を済ませ、太陽へ向かって飛び、焼け死んでもいいから太陽のもとに行かせてほしいと頼みます。
ところが、太陽からは、星に願いを伝えるように言われてしまい、星に願いを叶えてもらおうと、星に向かって飛び立ち…。
この絵本はよくいじめがテーマとして取り上げららます。
知らないうちに誰かを傷つけていることってたくさんあると思います。
生きることの難しさ、生きることの罪深さ、そして無常感
それ故に生きることを大事にしなくてはいけない、そう訴えている童話だと思います。
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