「木版画 どんぐりと山猫」
宮沢賢治 作
畑中純 版画
蒼天社
おかしなはがきが、ある土曜日の夕がた、一郎のうちにきました。
かねた一郎さま 九月十九日
あなたは ごきげんよろしいほで、けっこです。
あした、めんどなさいばんしますから、おいで
んなさい。とびどぐもたないでください。
山ねこ 拝
こんなのです。
この誘いにしたがって一郎は山に行きました。
山に行った一郎は、そこで行われる「めんどなさいばん」の助けをすることになりました。
その裁判というのは
丸いのがえらい、背の高いのがえらい、とんがってるのがえらい。
という合うどんぐりのうち、どれが一番偉いかを決める裁判でした。
その裁判の助けを一郎は頼まれたのでした。
さぁ、一郎が出したもめごとの解決策とは?
内容は変わることはありませんが、荒削りなモノクロの木版画で、文章すべてに至るまでを彫りあげた、異色の賢治絵本です。
同じものを違う形で見るとまた内容も違う目で楽しめるかもしれませんよ。
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