宮沢賢治の作品にはホタルブクロとは出てきませんが、釣鐘草として童話「銀河鉄道の夜」「貝の火」や詩「山の晨明に関する童話風の構想」に登場します。
『つりがねさうか野ぎくの花が、そこらいちめんに、夢の中からでも薫りだしたといふやうに咲き、鳥が一疋、丘の上を鳴き続けながら通って行きました。』 童話「銀河鉄道の夜」
ホタルブクロの 学名は Campanula punctata
『銀河鉄道の夜』に登場するジョバンニの親友の名前はカムパネルラ
意識しなかったはずはないでしょうね。
二の丸雑木林の一隅に咲いているホタルブクロです。
うつむき加減のホタルブクロに風情を感じます。
「蛍を捕まえてこの花の中に入れたので蛍袋」と名付けられたというのが有名ですね。
でも、蛍が飛び交うのは水辺、この花は基本的に開けたやや乾燥した草原や山の斜面などに育つのでこの由来はちょっと?です。イメージ的にはとてもあっているんですけどね。今なら、池の近くなどでも栽培されていますから蛍がいれば花の中に入れられるのでしょうけど。
それより、昔、提灯のことを「火垂(ほたる)袋」と呼び、花がこの形に似ていたことからの方が真実味がありますよね。
ホタルブクロを見るとつい花の中を覗いてみたくなっちゃいますね。
ホタルブクロは開花した時には雄しべは雌しべにくっついて花の奥のほうにあって、伸びていく雄しべの周りに花粉をくっつけています。
花の奥の方にある蜜を求めて虫がやってきたときに、虫の体に花粉をつけて運んで貰って、別の花の開いている雌しべの柱頭に花粉を渡してもらう戦術です。
雌しべが成熟すると雌しべの先端が3つにわかれ、虫が花粉を運んできてくれるのをじっと待っているんですよ。
どくだみの花と咲くホタルブクロです。
参加しています。もしよかったらポチッとお願いします


【.新宿御苑 夏の花の最新記事】
よ〜く葉っぱを覚えておいて、来年も咲かせてあげようと思いましたぁ〜。
庭にホタルブクロですか!
柵で囲ってわかるようにしといて方が良さそうですね。大切にしてください。
我が家では去年1株だけヤブミョウガが咲いたと思ったら今年は4株に増えて咲き始めています。
虫だか鳥だかわかりませんが、いい仕事してますよね。