そして、皇居東御苑内の二の丸雑木林は、昭和天皇のご発意により、都市近郊で失われていく雑木林を皇居内に作ろうと造成され、より身近に感じてもらおうと散策路の周囲には柵を設けられませんでした。
しかし、今やこれがアダになっているのです。
これがなにかわかりますか?柵がないはずの二の丸庭園に竹で簡易柵が設けられています。
柵の奥は本来通路ではなく草が生えていたところです。
通路になっているようなところは、マナーを弁えぬ人間が近道だからと次々と踏み入って地面を踏み固め通路のようになってしまったんです。
あっちにもこっちにも。
近道だからと草花が茂っていようとお構いなしに踏み荒らしていた結果、踏み固められて草が生えにくくなっているんです。
奥に珍しい花が咲いていると、その花の手前にもいろいろな草花があるのにそちらには意にも介さず踏み荒らしているんです。ここはキンランがあちこちに咲く付近です。
二の丸雑木林だけでなく、東御苑内の所々にも設けられているんです。
ここは芝生広場から石室への近道だと踏み入られて通路になってしまいました。
今の日本人は、そこは入るところではないと注意しても禁止と書かれていないなどと意に介しません。
禁止と書かれていないとダメだと理解できない(禁止と書かれていても守りませんが)ほど、自分勝手なマナー知らず。
同じことは東御苑だけでなくあちこちの公園で見られます。
好き勝手に走り回る身勝手ランナーやウォーカーで公園の草花は傷めつけられていますよね。
通りやすいようにとそこを舗装すればまた別の所を走ったりする軽挙妄動。
今の日本人に通れるところを檻で囲ってしまうのがお似合いでしょうね。
老若男女を問わずマナーが悪いですが、一番悪いのは高齢者ですよ。
高齢者優待とか、高齢者割引なんて絶対不要。逆に割高にすべきだと思うぐらいです。
これは議員や知事の法に触れていなければ許されるという意識と同じ。
結局、有権者が選んでいるんだからこういう意識の人間が当選して当然なんです。
国民の半数以上は選挙にも行かずに無責任ですしね。
今や日本人の老若男女問わず、モラルを求めることはほとんど不可能としか思えません。
不倫がどうのだとか偉そうに言えるレベルではないし、隣の国がああだのこうだの言ってられるレベルではないですよ。
今の日本人は悲しいぐらいに低レベルが現実なんです。
いつからこんなふうになったんでしょうね。
マナーを弁えない人がほんとに多くなって、人が多い週末や休日に撮影に行くのが鬱陶しくて仕方ないですよ。
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タグ:皇居東御苑
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非常識という獣が通った跡なんですね。
5年ほど前に二人連れで行ってましたがなぜに林の中にこんな道が縦横無尽にあるのかと不思議に思っていました。
写真どころではなく話が弾み互いの頭上の幹の動きが面白いとゆったりとした時間が気持ちがよかったことを覚えています。
なまじカメラを持つことで自然の息吹を感じるよりも対象物を追いかける動きがこのような跡となってしまうことに思い至らなくなるのかな。
獣道はケモノが生きるために必要な道ですが、この道はケダモノ道ですね。
完全に自分の興味のあることだけしか見ようとしないんですよね。木や草の多いところに来たら、風でこすれる葉の音や草の音、鳥の鳴き声、花や草の匂い、そこここに生きている命を感じようともしないんですよね。
もったいないことです。