5/3は皇居東御苑で恒例の花・植物写真大会!別に大会があるわけじゃないですよ。
毎年撮らないと気が済まないキンラン・ギンランです。二の丸雑木林で徐々に数が増えてきています。
キンラン・ギンランを掲載した時には必ず書いていますので今年も書きます。
キンラン・ギンランは 「菌根菌」と呼ばれる菌類と共生する特殊な生育形態にあって、特に菌に対する依存度が強く、この「外生菌根菌」は林下等の特殊な土壌にのみ生息し、この花を採取して移植しても家庭で育てる事は不可能。それを知らずに持ち帰ってしまう人が多いのが実情で、掘りとって移植した場合には、ほとんどが数年以内に枯死するようです。雑木林の手入れ不足なども減少に拍車をかけています。
が、多くの方の昭和天皇のご意思をついだ細やかな管理のおかげで、皇居東御苑では無事に数を増やしています。
キンラン(金蘭) ラン科
林で黄色い花が金色に輝いて見えるランの花ということから名付けられました。
日本ではありふれた和ランの一種でしたが、1990年代ころから急激に数を減らし、1997年に絶滅危惧II類(VU)(絶滅の危険が増大している種:環境省レッドリスト)として掲載されました。
ギンラン(銀蘭)
キンランと同じようなところに生え、白い花が銀色に輝いて見えるためギンランと名付けられました。キンランよりも小ぶりで草丈10〜25cm。花は通常あまり開かず、半開する程度のものがほとんど。キンランよりも群生するようです。
環境省のレッドデータブックには登録されていませんが、32府県のレッドデータブックに登録されています。

キンランとギンランが近くで咲いている様子が、所々で見られるぐらい、どちらも数が増えてきました。
キンランもギンランも林の中で咲くので、なかなか光を浴びないのですが、時々木漏れ日があたって、スポットライトを浴びたようになる瞬間がたまりません!
この日はけっこう風が吹いていて、木漏れ日が右へ左へ大きく揺れてしまってなかなか花に刺してくれないので、じっと我慢の子状態で粘りました。
木漏れ日が差すキンランです。
木漏れ日が当たった花を見たら、金!って思うのがわかりますよ。
花が小さいのでよく見えないかもしれませんが、このレビのスポットライトの中のギンランです。
キンランも、ギンランも、いい状態のものは雑木林の通路よりも奥の方に咲いています。
たまにしか来ない人たちが、写真を撮りたいがために雑木林の中にズカズカと踏み込んで荒らしていくんです。花が咲くのはキンランやギンランだけではなく、四季折々の花や草が足元には眠っていて、芽を出す準備をしているんです。
見えないからないのではなく、見えなくたってあるんです。
今の人間は見えるものにしか価値を見いだせない、とても愚かな存在に成り下がっています。
花が咲いていたら花だけを見るのではなく、花が咲くには周りの環境全てが大事だというのもわからぬ愚か者ばかり。二の丸雑木林のあちこちで通路でないところが踏み潰されて通路のように草が生えなくなっているんです。注意すれば、ダメと書いてないとか、道みたいになってるとか、言い訳ばかり。
禁止と書かれていなければ、なんでもやっていいと考えている愚かな日本人。
まさに法の網をくぐり抜けてずる賢さばかりが目立つ政治家の論理と同じで、こういう政治家を生み出しているのがこういう日本人だというのがはっきりと分かります。
だから自然から淘汰され始めているのだと思いますけどね。
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政治家も企業も恥を忘れてしまってますね。
なんとも情けない世の中です。
この先、どうなっちゃうのでしょうか。