一文字菊・管物菊花壇
障子屋根の上家に、一文字菊、管物菊を22列に1本ずつ仕立て、「手綱植え」で、黄、白、紅の配色で植え込まれた花壇です。

一文字菊・管物菊花壇 posted by (C)ブドリ
「手綱植え」とは、黄・白・赤の順で、明治天皇の神馬の手綱に見立てて配色していて新宿御苑独特の様式です。
左を見ると1色が並び、右を見ると色が黄・白・赤の順に楽しめます。

一文字菊・管物菊花壇 手綱植 posted by (C)ブドリ
管物菊
すべての花びらが管状になっている菊で、花びらの太いものを太管物菊、細いものを細管物菊、その中間の太さのものを間管菊とよんでいます。
新宿御苑の菊花壇に用いるのは細管物菊で、一般に栽培されている玉巻性のものではなく、細く長く雄大な花びらを持つ品種で、新宿御苑で独自に作り上げた品種を用いています。

管物菊 posted by (C)ブドリ
一文字菊
花びらの数が16枚前後の一重咲きで、花びらが平たく幅広く伸びるのが特徴です。
この菊は御紋章菊ともよばれています。
花の下から支えて広げられています。これにも並外れた技術がいるんです。

一文字菊 posted by (C)ブドリ
肥後菊花壇
よしず張りの上家に、肥後菊を3列の互の目に植え込んだ花壇です。

肥後菊 posted by (C)ブドリ
肥後菊は、18世紀末に肥後(熊本)地方で、藩主・細川公が藩政施行にあたり文化政策のひとつとして、栽培が始められ発達した古典菊です。藩外への流出を固く禁じるなど、長い間門外不出の秘花でしたが、藩士・秀島英露が栽培方法や花壇様式の作法を考案した、『養菊指南書』を著し、全国に広まりました。



新宿御苑菊花壇展は11/15(日)まで開催されています。
まだ間に合いますのでお近くの方はぜひご覧ください。
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