11/15まで開催していますので、ぜひ見に行ってみてください。
今回からそれぞれの菊花壇を回遊のおすすめ順路順にお届けします。
懸崖作り花壇
野菊が、断崖の岩間から垂れ下がって咲いている姿を模して仕立てられています。
新宿御苑独自の青竹を生かした上家の懸崖作り花壇は、大中小の花鉢を、古木の台座の上に配色よく並べ、足元には枯れた松葉を敷き、秋の庭園の景観との調和を演出するなど、趣向を凝らした花壇です。新宿御苑では大正4年(1915)から作られています。
1つの鉢は1本の株から仕立てられているんですよ。信じられますか?
伊勢菊・丁子菊・嵯峨菊花壇
木の素材をいかしたよしず張りの上家に、伊勢菊、丁子菊、嵯峨菊の古典菊を配色よく植え込んだ花壇です。
手前から伊勢菊、丁字菊、嵯峨菊です。
伊勢菊
嵯峨菊から変化して出来たものといわれ、伊勢地方(三重県松阪)で発達した菊です。
縮れた花びらが垂れ下がって咲きます。
咲きはじめが縮れて咲き、花びらがよじれながらのびきって満開となるのが特徴です。
花びらが長く垂れ下がるほど良い花とされています。
丁子菊(ちょうじぎく)
おもに関西地方で作られた菊です。
1株を6輪に枝分けする「一六作り」の技法で仕立てられたものが植え込まれています。
花の中心の筒状の花びらが香料の丁子の花に似ていることから、この名前がつきました。
外国では「アネモネ咲き」とよばれ人気があります。
花びらは平たいものや匙のような形のものがあります。
嵯峨菊(さがぎく)
嵯峨菊は、嵯峨天皇御愛の菊として嵯峨御所(現大覚寺)の大沢池の島に植えられたのが始まりで、嵯峨野で発達した菊です。
花びらが平たく、咲き始めは乱れ咲きに開き、次第に花びらがよじれて立ち上がり、全部立ちきって満開となります。雅趣に富んだ菊です。
垂れ下がる伊勢菊とは対照的に花びらがまっすぐ上に立ちあがって満開となる細長い花びらが特徴。
伊勢菊も嵯峨菊もどちらも「箒作り」の技法で仕立てられています。
今回はここまで。
伝統の技法で仕立てられた菊は見事です。仕立てる技も見事です。
ぜひ足を運んで見学してください。
次回も菊花壇展をお届けします。
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