2015年10月15日

アサギマダラ・自然教育園

昆虫の話題が続いていますが、今回も昆虫です。
昆虫の中でも旅をする長として有名な蝶「アサギマダラ(浅葱斑)」です。

アサギマダラ(浅葱斑)
マダラチョウ科に属する前翅長40〜60mmの可憐なチョウチョ。春の北上、秋の南下を繰り返す「渡り」をするチョウとしても知られています。
黒と褐色の模様と、半透明の薄い浅葱色の斑(まだら)紋様の羽を持っています。胸にも特徴ある斑模様があり、これが名前の由来です。
研究者達によって、夏に日本本土で発生したアサギマダラは秋になると南西諸島や台湾まで南下、繁殖した子孫が春に北上し、日本本土に再び現れるという行動が明らかになりました。中には直線距離で1,500km以上移動した個体や、1日あたり200km以上の速さで移動した個体もあるそうです。まだまだ移動の範囲の全貌は明確ではありません。
夏から秋にかけてはフジバカマ、ヒヨドリバナ、アザミなどのキク科植物の花によく集まり、吸蜜する姿が見られます。

自然教育園で2008年、2011年に出会って以来の出会い。
撮影したアサギマダラはタイアザミの花の蜜を吸っていました。
アサギマダラ

この蝶の大きな特徴は旅をすることです。
春から夏にかけては本州等の標高1000メートルから2000メートルほどの涼しい高原地帯を繁殖地とし、秋、気温の低下と共に適温の生活地を求めて南方へ移動を開始し、遠く九州や沖縄、さらに八重山諸島や台湾にまで海を越えて飛んでいきます。海を渡って1000キロ以上の大移動です。
なぜそれがわかったかというと、長年のマーキング調査で、秋に日本本土から南西諸島・台湾への渡り個体が多く発見され、少数ながら初夏から夏にその逆のコースで北上している個体が発見されているんです。
移動の研究は、捕獲した成虫の翅の半透明部分に捕獲場所・年月日・連絡先などをマジックインキで記入(マーキング)、放蝶するという方法で個体識別を行っています。このマーキングされた個体が再び捕獲された場所・日時によって、何日で何km移動したか、あるいは同所で捕獲した場合何日そこに居たかが分かるわけです。

自然教育園で見かけたアサギマダラはマーキングされていませんでした。
蜜を吸うアサギマダラ

浅葱色というのは、ごく薄い藍色のことで、現在では薄い青緑をこう呼ぶこともあります。
新選組が羽織等で使用した色といえばイメージされる方が多いのではありませんか?ただ、色の範囲が広いためはっきりとはしません。
この綺麗なチョウの体色は、私は毒を持っていますよ!ということを示すためと言われています。
幼虫の食草となるガガイモ科植物はどれも毒性の強いアルカロイドを含んでいます。
成虫がよく吸蜜するヒヨドリバナやフジバカマも、蜜にアルカロイドを含んでいます。
アサギマダラはこれらのアルカロイドを体内に取りこむことで毒化し、敵から身を守っているんです。
アサギマダラは幼虫・蛹・成虫とどれも鮮やかな体色をしているのですが、これは毒を持っていることを敵に知らせる警戒色と考えられているんです。
長い旅の途中で襲われないための進化なのでしょうね。
毒を持つアサギマダラ

なんとも不思議なアサギマダラです。夢中でタイアザミの花の蜜を吸っていました。
あまり人を恐れないので、かなり近くまで寄ることが出来ます。
だからといって研究目的以外では捕まえたりしないようにしましょう。
クリックしてご覧ください。
アサギマダラ

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posted by ブドリ at 20:41 | Comment(0) | TrackBack(0) | 生物日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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