このツマグロヒョウモンは羽が全体に黄色いのでオス。
殻から抜け出たあと羽をバタバタさせながら飛ぶ準備をしていて、昼食を買いに出て戻ってきた時まで確認しましたが、食べ終わってから見に行くと飛び立っていました。
止まっているのはツマグロヒョウモンが襲われないためと、防水カメラが心配でかぶせてあるビニール傘です。
残りの2つのサナギの様子から、カメラで撮り続けていない方のサナギが9/7に羽化しそうに思えました。
今朝、大雨の中、確認すると、サナギが動いているように見えたので、外で撮影するのは無理なので止まっていたヤブコウジの枝を切り取り家の中に取り込んで観察していました。
どうやってサナギを固定するかにあたふたしましたが、なんとかうまく固定するものを見つけ、7:45頃から観察開始。
朝食を撮りながら脇でパソコンをいじっていると、ガサッという音がしたなと思ったら、あっという間に蝶の姿で抜けだしてしまいました。気がついてから、抜けだすまでわずか数秒。
カメラは30秒おきに撮影していたので2枚撮影する間に抜け出ていました。
8:00から抜け出て羽根を伸ばしてじっとした8:28までの28分間をを約30秒の動画にしてみました。
はじめのうち、少しサナギが動いているのがわかりますか?
はじめから3分の2が過ぎた頃に急に動き出したと思ったらあっという間に抜けだし、あっという間に羽が伸びています。
しばらく観察を続けていたら、ツマグロヒョウモンが赤いおしっこをしました。
どうやら、サナギから抜けだした時に体を軽くするためのようです。
確かにこの後、殻をよじ登り葉にしがみつきました。
さらにサナギから上に登ろうと動き始めた時にもう一度赤いおしっこをしました。
このまま家の中では可哀想なので、サナギがあった場所に戻してあげようとそっと葉ごと連れて行こうとすると、葉から落ちてしまったので、手を差し出してよじ登らせると、どんどん上に登って、手乗りツマグロヒョウモンならぬ腕乗りツマグロヒョウモンになりました。
ちなみに、このツマグロヒョウモンは羽に黒い部分が多いのでメスです。
元いた場所に放すと、なんとスミレの葉やらヤブコウジの葉やらを伝って止まったところはキチジョウソウの葉、しかも残るもう一つのサナギのそばに止まりました。
次は君の番だよと声をかけているみたいです。
現在、スミレには2匹の幼虫を発見。今週末ぐらいにはサナギになりそうなので、うまくすればお彼岸頃にも羽化が見られるかもしれません。
このように品川区でも蝶の羽化が楽しめるんですよ。
身近な小さな自然がどれだけ大切かということがよくわかります。
みなさんも小さな自然を大事にしてください。
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よくこんな小さい蛹から飛び出すのに翅を傷つけずにでてきますね。長い脚を上手に収納してしたのにも驚きます。
彼らの不思議な折りたたみ構造が、自転車とか傘とか、ハヤブサとかの技術に活かされているかもしれませんね。
本当は抜け出し始めたら連射でと思ったのですが、あまりの速さにカメラの設定を変えてる暇がなさそうだったのでそのままにしました。
蝶の羽は、セミと同じように、折りたたんでいるというよりも、グググググッと伸びてくる感じです。
実際に見てみないとその雰囲気は伝わりませんよね。
庭のキアゲハでみられるといいですね。