それから70年。
今、日本は大きな岐路に立っています。
日本は何を学び、何を後世に伝えていかなければならないのでしょうか。
今回の絵本・児童書(童話・児童小説)は、それを考えてもらうのに最適な写真絵本を紹介します。
「さがしています」
アーサー・ビナード 作
岡倉 禎志 写真
童心社
本の紹介から
原爆投下から65年以上、存在しつづけた物は、わたしたちに何を語りかけているのか。人が人を語ることが多い中で、物側から人を見ることによって、何か見えてくるものがあるのではないか。そのような新しい視点から生まれた「広島」、そして戦争・平和を考える写真絵本。
宮沢賢治の作品の英訳などもしているアーサー・ビナードさんが、ピカドンによって残された物を語り部とした文章に、胸を締め付けられる思いでした。
なんとも言葉に出来ない、もって行き場のない思いがこみ上げてきました。
たった一発のピカドンで、普通に暮らしていた罪のない子供をはじめとしてたくさんの方の尊い命が奪われた。
この事実は消し用がない。
それから日本は平和憲法のもと、戦後を歩み始めた。
今年、戦後70年
日本はどこに向かおうとしているのでしょうか。
犠牲になった方々に、改めて反戦の誓いを立てる時ではないのではないでしょうか。
本当に戦う準備が必要なのか。
その前にできることはたくさんあるのではないのか。
戦うことで得られるものなんて何一つない。
人を犠牲にすることで得られるものなんて何一つない。
この絵本を読んで、じっくりと考えてもらいたい。
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【.絵本・児童書 さ行の最新記事】
せつない気持ちになったのを覚えています。
遺品は、どんなものでも切ないですが、これは戦争で生まれてしまったものですから、なおのこと訴えてきますね。
世の中が騒がしい今の時期、多くの人に見て欲しいと祈るような気持ちになります。
この本をご存知でしたか。
遺品はものではなく、その人の一部ですよね。
それだけに訴えることの大きさは計り知れません。
多くの人に見て、何かを感じとてもらいたい絵本です。