毎年8月になると、何かしら太平洋戦争についてテレビなどで特集され、追悼の雰囲気がありますが、今年は国として雰囲気が違いますね。
国会で審議中の安全保障法案について「戦争に行くのは自分たちではなく子供だ」と述べ、戦争に行かない人々が議論すべきことは「戦争を起こさないようにするにはどうすればいいか」だと訴えたていましたが、まさにその通り。
その戦争をすることについて、詩人の谷川俊太郎さんが別の視点から実にうまく表現されていました。
今回の絵本・児童書(童話・児童小説)は、谷川俊太郎さんの絵本をお届けします。
谷川 俊太郎 文
江頭 路子 絵
講談社
ちょうちょと ちょうちょは せんそうしない
きんぎょと きんぎょも せんそうしない
くじらと くじらは せんそうしない
すずめと かもめは せんそうしない
すみれと ひまわり せんそうしない
まつのき かしのき せんそうしない
・・・
せんそうをするのは にんげんのおとなだけ
非常にシンプルな文だけど
伝えなければならないことは非常にシンプルだと気付かせてくれます。
大人であろうと子供であろうと関係なし。
いま、立ち止まって、じっくりと読み
一つひとつの言葉の重みを感じ取り
ほんとうに大事にしなければならないのはなにか
それは戦争をしないと守れないものなのか
じっくりと考えてもらいたいと思います。
参加しています。もしよかったらポチッとお願いします


【.絵本・児童書 さ行の最新記事】