そこで今回の絵本・児童書(童話・児童小説)は、歯にちなんだ絵本を紹介します。
「はがぬけたらどうするの?―せかいのこどもたちのはなし」
セルビー・ビーラー 作
ブライアン・カラス 絵
こだま ともこ 訳
フレーベル館
乳歯が抜けたとき、皆さんはその歯をどうしましたか?
上の歯は縁の下に、下の歯は屋根の上に「ネズミの歯になぁれ」と言って投げたりしませんでしたか?
最近では大事にケースに入れて取っておくらしいですが・・・
この絵本では世界中の世界中の64地域の習慣が紹介されています。
抜けた歯を枕の下に入れて寝ていると妖精が来て持って行ってくれるという国があれば、ねずみが来てお金を置いて行ってくれるという国もあり、ぬけた歯のかわりに新しい歯を持ってくるようにとカラスに頼む国があれば、「はがぬけたって、わたしなんにもしませーん」という国もあります。
地域によって、さまざまな習慣の違いがあったり、かと思えば共通点があったりと、お国柄が出ていて子どもから大人まで楽しめる絵本です。
巻頭に世界地図が載っているので、国の位置関係を考えながら、比較するとより楽しめますよ。
文章はひらがなとカタカナのみ。
絵は、エジプトでは太陽とピラミッドというように特色が描かれていて、子どもが世界の国々を理解するきっかけにもなります。
巻末には図解入りで、歯の中のしくみや、歯には4つの種類があることなど、詳しく書かれているので、口の中のことを親子で理解しあうのにも役に立つと思います。
全部を一気に読むとちょっと長いので、今日はこの国とこの国と選んで寝る前の読書にするといいかもしれません。
国は違っても、歯を通して子供の成長を見守る親の想いは同じなんですよ。
絵本を通して国際理解を深める助けになるといいなと思います。
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コメントありがとうございます。
いい本ですよね。
コメントありがとうございます。
しかし、今井友香様と同じURLでのコメントはスパムととらえても仕方ないのではないかと思います。
今後、削除させていただきますのでご理解ください。