今回の絵本・児童書(童話・児童小説)は、さくらを通したちょっと切なくも、心温まるお話を紹介します。
「じいじのさくら山」
松成 真理子 作・絵
白泉社
じいじとおれ(孫)のさくらの木をとおした心あたたまるお話です。
うれしいことがあるたびに
じいじはさくらの木を植えた
山に行くと、一つ一つの木に触ってあいさつをした
さんぽのとちゅうで
じいじはなんでもしっていた
「じいじはすごいな」
そういっても じいじはいつも
「なんも なんも」とわらっていた
雪がふった日に じいじがびょうきになった
ふとんのなかのじいじは ちょっとずつちじんでいくみたい
「じいじをげんきにしてください」
さくらの木にたのんだ
春がきて、じいじはふとんからでて
いっしょにさくら山に行った
見たことないほど咲いていたさくら山
「おみごと」じいじが言った
そしてその夜じいじは・・・
じいじと孫のつながり、じいじの素朴さ、孫の優しさなど切ないけど心温まるお話がぎゅっと詰まっています。
闘病中だった私の姉は桜が好きでした。
よくお花見をしたがっていました。
でも、桜が散り始めると、他界してしまいました。
そして、桜が散る中、病院から家に戻って来ました。
だからこの絵本を読むとその時のことが思い出されて涙が出てくるんです。
こんな経験がなくても、ジーンと感じるお話です。
絵も、じいじや孫の心が感じられ、桜の美しさも格別です。
ぜひ手にとって見ていただきたい絵本です。
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