ここにはひっそりと春を呼ぶ花たちが咲くんです。
毎年のようにお届けしていますが、今年もお届けします
まずは、セツブンソウ
節分草(セツブンソウ)キンポウゲ科セツブンソウ属
地を這うように節分の頃に咲き出すので名付けられたといいます。
石灰岩地帯に群生して咲きます。石灰岩地帯は開発の手が入ることが多いうえに、ほかに花の無い時期に小さく可憐な花を咲かせることから、かなり採取の対象とされているようで、環境省レッドデータリストでは準絶滅危惧種に、関東以西の15都道府県の絶滅危惧種に登録されています。
自然教育園のセツブンソウは秩父産のセツブンソウを保護育成しているそうです。
カーソルを乗せてご覧ください。
もう一つがユキワリイチゲ
ユキワリイチゲ(雪割一華)キンポウゲ科イチリンソウ属
一華とは1本の花茎に1つの花が咲く、という意味で、積もった雪を割るように咲いてくることから雪割一華と名づけられました。
ユキワリイチゲは関東には分布しない花で、自然教育園の花は快円当時に広島県から移入したものだそうです。
ちなみに、学名は Anemone keiskeanaといって、keiskeanaは明治初期の植物学者「伊藤圭介」さんから「圭介の」、という意味です。
群生しているユキワリイチゲと、日に透かしたユキワリイチゲをカーソルを乗せてご覧ください。
セツブンソウもユキワリイチゲも春先に花が咲いて、その後、夏までに光合成をして、あとは地下で過ごします。こういう草花のことをスプリング・エフェメラル(Spring ephemeral=「早春の瞬き」「春先のはかない命」「春の妖精」「早春の幻影」「春の陽炎」など)と呼びます。
フクジュソウ、カタクリ、チューリップ、ニリンソウ等の代表的な春の植物もスプリング・エフェメラルと呼ばれています。
今、福寿草もあちこちで見頃になっています。3月になるとカタクリが咲き、3月の終わりには早咲きのチューリップも咲き出します。
ほんとに春が近づいて来ていますね。
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