「絵描き」
いせ ひでこ 作・絵
平凡社
絵描きは何を求めて絵を描いていくのか。
旅に出て、いろいろなものを見て感じて描く。
描きすぎてわからなくなる。
「音をきくように、色をきこう、自由にたのしんで」
「記憶は空でつながっていた」
「うごかないほうがいいときもあるんだ、空をみあげて」
そしてまたキャンバスに向かう
そしてまた 新しい記憶を求めて旅に出る。
ところどころにいせひでこさんが影響を行けたと思われるゴッホや宮沢賢治を連想させる場面が出てきます。
散りばめられた詩のような文が絵をより深く感じさせてくれます。
写真家ほど写真を撮ってはいませんけど、突然、どう撮ればいいのかわからなくなる時があるんですよね。
しばらく撮らないで、ただ見て感じることを続けていくうちになんとなく撮る気が湧いてきてまた撮り始めるんです。
きっと絵や写真だけでなく、人生ってそういうものなんでしょうね。
時には立ち止まって、周りを見て感じてとらえなおす。
そうすることが大事なんでしょうね。
この絵本は子供向けというにはちょっと難しいかもしれませんけど、小学高学年ぐらいなら理解できると思います。
これから向かっていく新しい世界へのはなむけになるかもしれません。
絵本は楽しませてくれるだけでなく、癒してくれたり、新しい視点を与えてくれたり、世界を広げてくれる素晴らしいものです。
クリスマスのプレゼントにおもちゃを買ってあげるのもかまいませんがたまには絵本売り場に足を運び、受け取る子供のことをしっかりとイメージして絵本を選んであげるのもいいのではないでしょうか。
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この絵本も、深いですね。
走ってばかりでは、深いものが理解できない。
心にひびいてこない・・・
立ち止まって、初めて見えてくるものの大切さを教えてくれますよね。
この絵本は、味わい深い絵本です。
今、世界中が丸一日でもなにもしないで立ち止まってみたら、何かが変わるきっかけになるのかなぁなんておもってみたりもします。