今回の絵本・児童書(童話・児童小説)は、雨にまつわる本をと思ったのですが、探していられなかったので、宮沢賢治の詩を英訳した絵本を紹介します。
「雨ニモマケズ Rain Won't」
宮沢 賢治 文
アーサー・ビナード 英訳
山村 浩二 絵
今人舎
宮沢賢治が手帳に残した「雨ニモマケズ」
それをアーサー・ビナードが英訳し、絵を添えた本です。
この英訳は、あらためて「雨ニモマケズ」の深さを感じる極めて素晴らしいものだと思います。
そして添えられた絵。
里山や自然に立ち向かうのではなく、里山や自然の中で生きる人間
けっして肩肘張って生きるのではなく、生かされている
今、人間に求められているものってこういうことなのかもしれない
今の時代だからこそ、豊かな自然に育まれてきた日本人の感覚を呼び戻してみることが必要なのかも。
けして古くない賢治の言葉を、日本語を追うだけでなく、英語で考え、そしてもう一度日本語で考える。
さらに絵の中に溶け込んで考えてみる。
じっくりと噛みしめることができる素晴らしい絵本です。
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翻訳には、これが正解というものがある訳でなく、訳者の感じ方・解釈でいろいろな訳ができるのですね。 負けずを won'tで表現する発想、日本人にはできないように思います。勉強になりました。
日本語ではなく、別の言語からあらためて眺めてみるって大事ですね。
新たな発見があります。
全て眺められると、さらに発見があるのではないでしょうか。