今回の絵本・児童書(童話・児童小説)は、全ての政に携わっている方々に読んでいただきたいお話です。
「もっとおおきなたいほうを」
二見正直 作・絵
福音館書店
王様は大砲をひとつもっていました。
王様は大砲を撃ちたくて撃ちたくてしかたなかったのですが、戦争がなかったので撃てませんでした。
(なんか、どこかの誰かのように見えてきませんか?)
あるとき、家来は王様に「キツネが川で勝手にさかなをとっています」と伝えました。
これはいい機会だと、大砲を打ち上げキツネを追い払いました。
王様は撃つことができて大満足でした。
ところがキツネは王様の大砲より大きな大砲をもって戻ってきました。
負けたくない王様はもっと大きな大砲を造らせて川へもっていきました。
キツネは逃げていったのですが、もっと大きな大砲をもってきたのでびっくりして王様は逃げました。
王様はもっと大きな大砲を、するとキツネはもっと大きな大砲をもってきて、大砲くらべはどんどんエスカレート。
いくらやっても王様は大きさでも、数の多さでも、形のおもしろさでも、キツネにかないませんでした……。
実はキツネの大砲は・・・
そして大砲くらべの末に残された大砲を王様は・・・
この絵本から争いの無意味さに気がついてほしいものです。
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