今回の絵本・児童書(童話・児童小説)は、学校に初めて行く前の晩の落ち着かない様子を描いたお話です。
「あした、がっこうへいくんだよ」
ミルドレッド・カントロウィッツ 文
ナンシー・ウィンスロー・パーカー 絵
せた ていじ 訳
評論社
はじめて学校へいく前の晩、希望と不安にゆれる男の子は、その気もちをぬいぐるみのクマにかたりかけます。
初めて学校へ行く前の晩。
少し大きくなった事が嬉しい反面、未知の世界に踏み出す不安で、なかなか寝付けない男の子。
お気に入りのくまのぬいぐるみウィリーに語りかけます。
「がっこうって、すてきなところさ・・・」
くまのウィリーは男の子の分身。
自分の気持ちをくまに投影して、気持ちを落ち着かせようと一生懸命に話しかけます。
話しかけてもなかなか寝付けず、
「まだ おきてるの?」
「のどがかわくとねむれないよね」
など、不安で眠れない様子が伝わってきます。
そして朝も、自分に言い聞かせるようにウィリーに語りかけます。
その一生懸命さが、可愛くて健気です。
自分はどうだったのかは記憶にありませんけど、不安な気持ちは持っていたでしょうね。
今年入学した子どもたちも楽しみな部分と不安な部分があったことでしょう。
初めて学校に行った日のことを忘れてしまわないうちに一緒に読んでから聞いてみてはいかがですか?
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自分をはげまし元気づけようとする少年の心を、あたたかいタッチで伝える絵本。
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