それがシモバシラ。
シモバシラと言っても地中から伸びてくる霜柱ではありません。
植物のシモバシラで、楽しみにしているのはこのシモバシラにできる氷柱です。
それがこれ!ちょっと小さかったのですが、見事に出来ていました。
カーソルを乗せてご覧ください。
シモバシラというのはシソ科の植物で、秋に花をつけた後、冬の間、茎は立ち枯れてしまいますが、根はしっかり生きていて、根から吸われた水分が毛細管現象で茎まで吸い上げられます。
そして
気温が氷点下ぐらいにまで下がった早朝
雨や雪が降っていないとき
まわりに雪が積もっていないとき
強い風が吹いていないとき
などの条件が揃ろうと、茎に吸い上げられた水分が茎のちょっとした割れ目からはみ出して外気に触れて「氷」になり、それが横方向に少しずつ押し出されて氷の柱が成長、霜柱の「華」が咲いているように見えるようになる、可能性があるんです。あくまでも可能性です。
氷柱の形成が繰り返されると茎がどんどん裂けていき、裂けすぎると水分が上がらなくなり見られなくなるので冬の早い時期、そして気温が上がると溶けてしまうので、朝早く見に行く必要があるんです。
というわけで、ほぼ開園間もない自然教育園に見に行ったわけです。
氷柱は非常に繊細な構造の氷の芸術です。
ひだ状に広がる氷柱、繊細な氷の筋をカーソルを乗せて、クリックしてご覧ください。
今回はちょっと日の当たる角度が悪くて、キラキラに見えなかったのですがこれは実際に見てみないと感動は得られないと思います。
ちなみに「シモバシラ」以外でも、シソ科ではヒキオコシ、セキヤノアキチョウジ、キク科ではカシワバハグマ、シロヨメナ等でも見られるそうですよ。でも、シモバシラ同様、あちこちで見かける植物ではないので見る機会がそうないのは同じです。
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