残念ながら11/15までが開催期間だったので、この記事を見て、週末に見に行こうと思ってももう見ることはできませんのであしからず。
新宿御苑の菊花壇は、池泉を回りながら鑑賞する回遊式の日本庭園内に、木や竹の素材をいかした上家(うわや)といわれる建物を7棟設け、特色あふれる菊の花々を伝統の様式で飾りつけます。
一応、入口があってそこから池の周りをグルっと回って鑑賞することが勧められているのですが、御苑内の写真を撮っているとこの順番に行くのはなかなか面倒なので、いつも自分なりのルートで回ります。
江戸菊花壇
新宿御苑で江戸菊花壇は、明治11年(1878)から作られはじめ、御苑の菊花壇のなかでもっとも古い展示手法で展示されています。
江戸菊花壇は、1株を27輪で仕立て、黄、白、紅の花を配色よく、3列の互の目に奥行きをつけて植え込み、篠立て作りにします。
一見すると、同色の菊を1本ずつ寄せ植えしたようにも見えますが、実は同じ一つの株から花が咲いているんです。1株を27輪で仕立て、黄、白、紅と配色よく、前、中、後と三列に高低差をつけて植え込みます。江戸菊は花の変化を楽しむため、展示中に花が咲き進むよう太陽の光がよく当たる南向きに設置されているとのことです。
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大作り花壇
明治17年(1884)に作り始められた技法です。初冬に出てくる芽を1年がかりで育成し、1株から枝数を増やし数百輪の花を咲かせて、半円形に整然と仕立てて咲かせる技法を「大作り」と呼んでいます。これは新宿御苑独自の様式で、全国各地の菊花壇展などでみられる「千輪作り」の先駆けにもなっています。
3つの大作りの菊が見られます。どれもほんとに1株なんですよ。
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手前から「裾野の月(白)518輪」、「裾野の輝(黄)558輪」、「裾野の月(白)518輪」です。
懸崖作り花壇
青竹を生かした上家の懸崖作り花壇は、大中小の花鉢を、古木の台座の上に配色よく並べ、足元には枯れた松葉を敷き、秋の庭園の景観との調和を演出するなど、趣向を凝らした花壇です。新宿御苑では大正4年(1915)から作られています。
野菊が、断崖の岩間から垂れ下がって咲いている姿を模して仕立てられています。
これも1つの鉢は1本の株から仕立てられています。
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今回はここまで!
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