もうわかりましたか?そう、ドクダミです。
3年前に「ドクダミの自由研究」で花の咲き方などをお伝えしましたが、久しぶりにドクダミを新宿御苑や林試の森でじっくりと観察しました。
その前にドクダミの基礎知識
ドクダミ(毒痛み):「毒」を「矯め(ため。収める、の意味)」る、すなわち、毒を止める効能があるところから名付けられたとされます。別名、ドクダメ(毒溜め)、ギョセイソウ(魚腥草)、ジゴクソバ(地獄蕎麦)、ジュウヤク(十薬)。
花びらのように見える白い部分は総苞といって、花弁ではありません。花は棒状の花序に淡黄色の小花を密生させます。本来の花には花弁も萼(がく)もなく、雌しべと雄しべのみです。
この総苞が白くなるのは半夏生が白くなるのと同じなんですよ。
でも、白い苞が5枚、6枚のものがあるというのも昔の記事でお見せしました。
ドクダミの花には小さな小苞というものが付いていて、一番下の花のものが大きくなっただけのような気もしますけど、今回はすべて総苞として考えます。
まずは5枚。このドクダミは苞がしっかりと5枚広がるように配置されているので、総苞が5枚と考えてもい間違いないでしょう。
カーソルを乗せて、クリックしてご覧ください。
次は総苞が6枚。実際は総苞か小苞か微妙なところ。
まずは、4枚の総苞に2枚の小苞と思えるドクダミ。
これは総苞が6枚?3枚3枚?4枚2枚?かちょっと頭を捻りますが、うまく6枚の角度がとられているので6枚の総苞とします。
昔の記事では6枚止まりでしたが、なんと今回は7枚を発見!
4枚の総苞に3枚の小苞っぽいですが、うまく配置されてますから7枚の総苞でもいいような・・・
ここまでが新宿御苑のあちこちに咲いていたドクダミの群落から探しだしたものです。当然、総苞の枚数が増えれば増えるほど数は少なく、5枚はある程度大きな群落ならば探せば見つからないことはないくらいの数ですが、6枚はひとつの群落に1つあるかないかで、7枚は探しまわった中で1つでした。
毎朝のウォーキングで行く林試の森もドクダミがあちこちに咲いているのでウォーキングのついでに探してみると、意外や意外!ある1箇所の群落に5枚や6枚のものがいくつも見つかりました。そして、7枚のものも!
ただこれは、明らかに4枚の総苞に対して3枚の小苞ですけどね。
枚数が多いものがあれば少ないものはないの?と思いますよね。それも必死に探しました。
新宿御苑では見つかりませんでしたが、なんと林試の森でウォーキング中に見つけちゃいました。ウォーキング中というよりもしっかりと立ち止まって探していたんですけどね。
これが、たって一つ見つけた総苞が3枚のドクダミです。
1枚が散ってしまったなら、十字のうちの1箇所がかけているはずですが、このドクダミはほぼ120度に3枚が配置されていましたし、じっくりと観察しましたが、4枚だった痕跡は見つからなかったので貴重な3枚のドクダミだと思います。
どうですか?ドクダミって雑草扱いであちこちで咲いているのでおそらく見向きもしないと思いますが、花をよく見ると思わぬ発見があるんですよ。
通りすがりの人は私がただドクダミの花を撮ってるようにしか見ていないようでしたが、こんな不思議を探して撮影しているとは夢にも思わないでしょうね。
ドクダミの群落を見つけたら、一度じっくりと眺めてみてください。おそらく5枚のものは見つかると思いますよ。
おまけ
ドクダミにはヤエドクダミというドクダミもあります。
こちらは棒状の花序の小さな花についている小苞が大きくなったものです。新宿御苑の丸花壇脇に咲いています。
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ドクダミは家に生えていたら大抵は雑草扱いされてしまいますよね。
もったいないけど仕方ないですね。
ドクダミって、土地を浄化するとか言われるので本当はむやみに抜かないほうがいいらしいですよ。