2013年05月29日

ホオノキ

今回は新宿御苑から毎年おなじみのホオノキのお花見写真をお届けします。

ホオノキ(朴木)属名 モクレン科モクレン属、学名  Magnolia obovata
名前のホオは苞の意味で大きな葉に食物を盛ったことに由来します。

ホオノキには「雌性先熟性があって、開花後は雌性、翌日に雄性、さらに翌日には生殖機能を失う」性質があるのですが、詳しくは以前の記事「ホオノキ(朴の木)」をご覧いただくとして、今回は簡単に写真をお見せします。

ホオノキもユリノキ同様、大木になって比較的高いところに花をつけるので花が見にくいんです。
毎朝ウォーキングで寄る林試の森のホオノキも高いところに花をつけているので花の様子がよく見えないんですよ。
新宿御苑のホオノキは枝の張りもよく、垂れ下がり気味の枝の先にも花をつけるので花の観察には絶好なんですよ。ただし、いろいろな状態の花を見るのは意外と難しいものです。

この木が新宿御苑で一番大きなホオノキです。人の大きさと比べてみてください。
見やすい位置にも花が咲いてくれるんですよ。
ホオノキ

おちょぼ口で咲いている雌性期の花です。先端の紫色の反り返っているものが雌しべです。
雌性期のホオノキ

雌性期の花と雄性期の花がいい具合に並んでいました。ちょっと高いところだったのでこれでズームいっぱいですが、上側の開いた花の雌しべが閉じ、雄しべが開いているのがわかると思います。
雌性期と雄性期があるのは、少しずつ花が咲く時期をずらすことによって、雄花と雌花の役割を分けて自家受粉を防ぐ努力もしているんですよ。
雌雄のホオノキ

そして雄性期も過ぎて雄しべが落ち始めたホオノキの花です。
盛りを過ぎたホオノキの花

花が終わると実がなります。これが秋には赤く色づいて割れて種が落ちます。
でも、途中で鳥に突かれたり、風に吹かれて落下するなどして、熟すまで残っているのはごく僅かです。
また、実際には他家受粉よりも自家受粉のほうが多いようで、自家受粉したほうが育ちが悪いとの説もあります。
ホオノキは強い他感作用があって、落葉や根などから分泌される他感物質によって種子発芽や、発芽した植物の生育が強く抑制されるので、ホオノキの下は下草が少なく、落ち葉が積もっていることが多いんです。
たくさん残っていると自分の周りにライバルが増えてしまうのでこれもまた微妙な調整が行われているのでしょう。
自然はなんともたくましいですよね。

ホオノキの花を毎年見たいと思うのには宮沢賢治と結びつくからです。
賢治の作品の中にはモクレン科モクレン属の学名のマグノリアとしてやハクモクレン、コブシ、ホウノキとしても登場します。
どれも印象深いのでホウノキなどを見るとつい感傷に浸ってしまいます。

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posted by ブドリ at 21:58 | Comment(3) | TrackBack(0) | .新宿御苑 夏の花 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
以前、新宿御苑に行った時に蕾だったホウノキの花。5月中旬にはこんな素敵に開花していたのですね。今からではもう遅いかな?
Posted by felizmundo at 2013年05月29日 22:05
ユリノキもホオノキも、長く見ていません。
もう一生見ることはないかも・・

一人で行動できないというのは悲しいです。
私のように、寂しい思いをしている人々に、なにかお役に立ちたいと想うのですが、想うばかりでアイディアがわきません。
なにかないでしょうかね?
Posted by 森のどんぐり屋 at 2013年05月30日 15:54
felizmundoさん

朴の木の花はかろうじて見られるかもしれません。
ホオノキに似たタイサンボクの花が咲き始めているので見比べてみるといいかもしれませんよ。


森のどんぐり屋さん

一人で行動できない辛さというのはどれほどのものなのでしょうね。
それでも、同じ思いをしている人のために、と考えられるどんぐり屋さんの姿勢に頭が下がります。
役に立てることですか。
身近で撮影したものや見たもの調べたものとか、どんぐり屋さんが形にしたものを伝えてあげる事がいいのではないでしょうか。
これから何かするよりも伝えることが多いかもしれませんからね。
Posted by ブドリ at 2013年05月30日 22:40
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