2013年04月25日

キンラン・ギンラン:皇居東御苑

今回は2006年から皇居東御苑で撮り続けているひっそりと咲く花をお届けします。
とても控えめながら、とても美しい花「キンラン」「ギンラン」です。
この花は「みどりの日」を含むゴールデンウィークにいつも撮影に行っていたのですが、東京駅に行ってちょっと時間があったのでふらっと立ち寄ったら早くも咲いていたので撮影して来ました。
この花は自然の大切さと人間の身勝手さを考えさせてくれる私にとっての大事な羅針盤なんです。

キンラン(金蘭)
名前の由来は文字通り林で黄色い花が金色に輝いて見えるから。日本ではありふれた和ランの一種でしたが、1990年代ころから急激に数を減らし、1997年に絶滅危惧II類(VU)(絶滅の危険が増大している種:環境省レッドリスト)として掲載されました。
慎ましやかな美しさのキンランをカーソルを乗せてご覧ください。


小指の先ほどの小さな花が固まって咲いているんですよ。
金蘭と名づけたくなる気持ちがよくわかります。
金蘭の花

ギンラン(銀蘭)
キンランと同じようなところに生え、白い花が銀色に輝いて見えるためギンランと名付けられました。キンランよりも小ぶりで草丈10〜25cm。
環境省のレッドデータブックには登録されていませんが、32府県のレッドデータブックに登録されています。
小さくて慎ましやかなギンランをカーソルを乗せてご覧ください。


毎年見に行っているのでどのへんに咲くのかわかっているので気がつきますが、背が低いので落ち葉が多いと気が付きにくいギンランです。
見つけにくいギンラン

ちなみに、キンランもギンランも菌根菌との関係が難しいため、人工栽培はきわめて難しいことが知られています。自生地からキンランやギンランを掘りとって移植した場合には、ほとんどが数年以内に枯死するようです。
ですから、綺麗だからといって採取して持ち帰らないようにしましょう。


金蘭もギンランも珍しい花なのでみなさん撮影されます。
でも、キンランもギンランも撮影しにくいところほど綺麗な花が咲きます。撮影しにくいところというのは、入ってはいけない雑木林の奥の方。
この皇居東御苑は武蔵野の雑木林の面影をより身近に感じて貰いたいという昭和天皇のご意向にそって、立入禁止のところとの境にあまり柵は設けられていません。柵がないのでよく見たいからと、入っていく人がたくさんいます。ギンランは背が低いので寝そべって撮影する人までいます。
キンランやギンランだけでなく他の季節に咲く花の場合にも同じような人があとを絶ちません。
入るところじゃないですよと注意すると、柵もないし立入禁止と書かれていないと反論する人もいます(たいてい高齢者)。
いちいち禁止と書かれなければわからないほど日本人は幼稚になったと感じます。
法律に触れていないと開き直る国会議員がいるのは当然のことなんですよ。

多くの人が足を踏み入れる結果、柔らかだった地面を踏み固め、植物の成長が阻害され裸の地面となっていくんです。これってここだけの問題ではなくて、日本各地の野山でも起きていることなんですよ。
そうなれば当然、周辺の植物の生育にも影響が出てくるのは当然のことです。
日本人はもう少し
見えるものだけに目を奪われないで、見えないものにも目を向ける
小さな生き物の命があり、生命の輪があり、それを守ろうとする人たちの力がある
そういったことにも思いを馳せる必用があるのではないでしょうか。

さらに言えば、日本の教育再生・道徳教育は、けっして知識や成績だけでどうにかなるものではありません。
目に見えるものだけにとらわれないこと
目に見えないものにも思いを馳せること
から見直していかないといけないと思うんですよね。

これが日本の再生のために一番必要なことだと思います。

このゴールデンウィークにはそういった気持を胸に自然と向き合ってもらいたいと思います。

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この記事へのコメント
ブドリさんのいう通りです!
コミュニティー紙の仕事で取材した地域の森を守っている人が、オオタカの巣や金襴・銀蘭があることを教えてくれながら、記事には載せないでくれと念をおされたことがありました。
 心無い人が盗掘したりするそうで、記事がそれを助長しないようにとの配慮でした。
 自然や植物が好きな人がそれでは困ります!
 なんだか、とても寂しい思いで記事を書きました。
Posted by felizmundo at 2013年04月25日 23:41
felizmundoさん

森を守っている方々には私等よりもっと切実な思いですよね。
先日紹介したおきな草もホームページで自生地を紹介しているサイトがあったのですが、地元の愛好家から盗掘などの被害のおそれがあると掲載を中止されました。
一部の人によってたくさんの人に見て欲しいと思う善意が踏みにじられてしまうのですよね。
ほんとに花を見ているときれいと思う一方で残念に思うことが多いです。
そっと見守る心を持って欲しいですね。
Posted by ブドリ at 2013年04月26日 21:41
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