いつもならソメイヨシノが咲く前に咲き始める春の花たちが、桜の開花に合わせるかのように見頃を迎えていました。
今年もおなじみの自然教育園に撮影に行って来ました。撮影日は3/17(日)です。
例年並の開花のようです。
自然教育園内には数カ所にカタクリの群生があります。
もうすぐ見頃というところでしたが、咲いたカタクリはキレイでした。
カタクリ(片栗) ユリ科
種子が地中に入ってから平均して8年目にようやく2枚の葉を出して開花する息の長い花なんですけど、芽が地上に出てから10日程で開花するせっかちなところもあります。
昔は、球根から片栗粉(かたくりこ)を採ってたのはご存知ですよね。
光を浴びて透けるカタクリがキレイです。カーソルを載せて、クリックしてご覧ください。
カタクリは賢治作品にもしばしば登場します。その中から1つだけカタクリが登場する部分をご紹介します。
「若い木霊」
(前略)
その窪地はふくふくした苔に覆はれ、所々やさしいかたくりの花が咲いてゐました。
若い木だまには、そのうすむらさきの立派な花はふらふらうすぐろくひらめくだけで、はっきり見えませんでした。
却ってそのつやつやした緑色の葉の上に次々せはしくあらはれては又消えて行く紫色の怪しい文字を読みました。
「はるだはるだ、はるの日がきた」字は一つづつ生きて息をついて、消えてはあらはれ、あらはれては又消えました。
(後略)
「若い木霊」より
作品だとこのような感じですかね。
PENTAX Q+03-Fisheyeで撮影した花の先に明かりが灯るカタクリです。
「カタクリの 俯き加減に 一目惚れ」
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