7/1(日)は七十二候の一つ「半夏生」でした。
「半夏生」は半夏生ず(はんげしょうず)から作られた暦日で、かつては夏至から数えて11日目とされていましたが、現在では天球上の黄経100度の点を太陽が通過する日となっています。毎年7月2日頃にあたり、今年は7月1日でした。
ご存知でしょうが、ここで言う半夏とは半夏(烏柄杓)という薬草のことですが、“半夏生”という花があり、この頃に花をつけるからこの名前になったともいわれます。
ハンゲショウ(半夏生) ドクダミ科
別名 片白草
半夏生の頃に花をつけるからこの名前になったとも、花に近い葉っぱの一部が白くなり、半分化粧したように見えることから“半化粧”ともいわれます。
半分白い葉は、花びらのように見えるドクダミの白い苞葉(ほうよう)の元の形で、これが進化してドクダミの白い”花”の形になったそうです。
最初から白いのではなくて、まず緑色に展開してから、花の咲くこの時期に一部分だけ白くなるんですよね。そして花が終わると緑色に戻るんです。
花は葉と同じく白で、紐状なので、虫の気を引くために白くなっているのかもしれません。
ほら、ちゃんと花にアブがやってきていましたよ。
山の水辺に群生することが多いのですが、生息地の環境悪化が進んでいるというのは想像に難くありません。
環境省のレッドデータブックには記載がありませんが、地方によっては絶滅が危惧される野草で、宮沢賢治の故郷・岩手県では野生絶滅となっています(飼育・栽培下でのみ存続しています)!
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