ここにはひっそりと春を呼ぶ花たちが咲くからです。
その端は毎年のようにお届けしているユキワリイチゲに福寿草、そして節分草です。
今回は自然教育園で撮影したこの3つの花をお届けします。
節分草(セツブンソウ)キンポウゲ科セツブンソウ属
石灰岩地帯に群生して咲きます。石灰岩地帯は開発の手が入ることが多いうえに、ほかに花の無い時期に小さく可憐な花を咲かせることから、かなり採取の対象とされているようで、環境省レッドデータリストでは準絶滅危惧種に、関東以西の15都道府県の絶滅危惧種に登録されています。
撮影に行った2/18は咲いていたのはたったの一輪!
もう見頃でもいいはずなのにやはり開花が遅れています。
顔を出していた株も幾つかあったのですが、開花まで後少し。
「そろそろ花を開く?」
「でもまだ寒いよ」
「もうちょっとまとうよ」
なんて会話をしているかもしれません。今週末頃にはもっと咲いていることでしょう。カーソルを乗せてご覧下さい。
ユキワリイチゲ(雪割一華)キンポウゲ科イチリンソウ属
一華とは1本の花茎に1つの花が咲く、という意味で、積もった雪を割るように咲いてくることから雪割一華と名づけられました。
いつもの群生地にようやく目立つほどに咲き始めていました。いつもは1月には咲き始め2月初旬にはこれぐらい、中旬になると見ごたえありぐらいなんですが、やはり開花が遅れています。
こちらは群生地とは離れたところですが日差しを受けて大きく花を咲かせていました。
日差しを浴びたくて飛び出してきちゃったみたいです。薄い紫色の花色がわかりますか?
カーソルを乗せてご覧下さい。
もう一息の花も。慌てないでしっかりとエネルギーを蓄えてから咲いておくれ。
言わずと知れた福寿草
新宿御苑だけでなく、ここでも太陽のお母さんに向かって、「たくさん日差しをちょうだい」とピーチクパーチクさえずっているようでした。
カーソルを乗せてご覧下さい。
今回紹介した花たちは偶然にもみんなキンポウゲ科の花たちでしたね。
これらの花は、春先に花を咲かせ、その後、夏までに光合成をして、あとは地下で過ごすスプリング・エフェメラル(Spring ephemeral=「早春の瞬き」「春先のはかない命」「春の妖精」など)と呼ばれます。他に、カタクリ、チューリップ、ニリンソウ等の代表的な春の植物があります。
「ゆっくりと 静かに開く 春の夢」
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