そして一目散に向かったのがシモバシラ。
シモバシラというシソ科の植物の根元にできる霜柱のような「氷の結晶」です。
ここ数年、見ようと思って自然教育園や皇居東御苑に朝一で何度か足を運び見に行っていたのですが、土が乾きすぎ、気温が下がりきらなかった、すでに茎が割れすぎていたなど、いい条件にならず見られなかったんです。今回は雪の後で水分はそれなりにある、気温も低い、それならば!と期待して見に行ってようやく出会えたんです。
大きいものでも茎のまわり直径1センチほどなので期待したものよりは小さかったのですが、数年越しの念願かなっての初対面ですから嬉しかったですよ。
形は実に様々。決して同じではないんです。
クリックすると大きな写真が見られます。

冬の間、茎は立ち枯れてしまいますが、根はしっかり生きていて、根から吸われた水分が毛細管現象で茎まで吸い上げられます。
そして
気温が氷点下ぐらいにまで下がった早朝
雨や雪が降っていないとき
まわりに雪が積もっていないとき
強い風が吹いていないとき
などの条件が揃ろうと、茎に吸い上げられた水分が茎のちょっとした割れ目からはみ出して外気に触れて「氷」になり、それが横方向に少しずつ押し出されて氷の柱が成長、霜柱の「華」が咲いているように見えるようになる、可能性があるんです。あくまでも可能性です。
茎が裂けすぎると水分が上がらず見られなくなるので冬の早い時期、気温が上がると溶けてしまうので、朝早く見に行く必要があるんです。
「シモバシラ」以外でも、シソ科ではヒキオコシ、セキヤノアキチョウジ、キク科ではカシワバハグマ、シロヨメナ等でも見られるそうですよ。
上から見ると茎を中心に広がっているのがよく分かるんですよ。
カーソルを乗せてご覧ください。
まだ残っていた雪のすぐそばにシモバシラがありました。雪と並んで記念撮影。
カーソルを乗せてご覧ください。
細い筋がわかりますか。触れると壊れそうなシモバシラの氷柱。見ていてたまりません。

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良かったですネエ〜〜大収穫じゃないですか。
それにしても面白くて、興味津々ですね。
大収穫です!
こんな風にできるできるなんてほんとに驚きです。
理論上はわかってもなんの計算もなく創り上げる自然はすごい!
どんぐり屋さんも見たらこの場所から離れられなくなりますよ。