銀杏の実も次々と落ちて、油断してると踏んづけてくさいにおいがついたりしますよね。
でもちょっと待って!
そんなイチョウの実を見て、こんな童話があることを思ってみてください。
今回は宮沢賢治の童話をお届します。
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「いちょうの実」
宮沢 賢治 作
及川 賢治 絵
ミキハウス
丘の上のいちょうの木に生まれた千人の子どもたち。
ある日の明け方
みんな目覚めると、
「今日は旅立つ日」
そう感じていました。
お母さんはあんまり悲しんで扇形の黄金の髪の毛を昨日までにみんな落としてしまいました。
「あたしどんな所へ行くのかしら」
「どこへも行きたくないわね」
「僕はきっと黄金色のお星さまになるんだよ」
そんなことを言っているうちに、東尾空は白く燃えているように明るくなり、出発間近になりました。
突然光の束が黄金の矢のように一度に飛んできて、子供らは輝くと、
冷たい透きとおった風がゴーッと吹いてきて・・・
この作品は別れを悲しむ童話ではなく、親子の情愛と世間へ出て行く子どもたちの気持ちを、やさしく描いていて、あたたかさが伝わるとてもいい童話です。
この童話を読んで、イチョウの木を見つめてみると、今までと違った風に見えるかもしれませんよ。
一度読んでもらいたい童話です。
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気持ちがふわ〜っとします。
みんな、それぞれの旅をして命をつないでいくのでしょうね。
葉っぱのフレディを想像しますよね。
ですがこちらのほうが、旅立ちが悲しいものではなく明日への希望に満ちた終わり方なので、子供たちにはまずこちらに親しんでもらいたいですね。