2011年10月03日

旅をする蝶「アサギマダラ」

今回から彼岸花シリーズをお届けする予定でしたが、予定を変更して目黒・自然教育園で撮影した旅をする蝶として有名な「アサギマダラ」をお届けします。
この蝶を見かけたのは3年前(2008年)の10月、この自然教育園がはじめてで、それ以後、幾度か自然教育園で見かけてはいたのですが、なかなか撮影のチャンスに恵まれなかったのですが、今回、10/2(日)に訪れた際には目の前に何度も現れてはのんびりとしてくれたのでじっくりと撮影できました。

アサギマダラ(浅葱斑)
マダラチョウ科に属する前翅長40〜60mmの可憐なチョウチョ。春の北上、秋の南下を繰り返す「渡り」をするチョウとしても知られています。
研究者達によって、夏に日本本土で発生したアサギマダラは秋になると南西諸島や台湾まで南下、繁殖した子孫が春に北上し、日本本土に再び現れるという行動が明らかになりました。中には直線距離で1,500km以上移動した個体や、1日あたり200km以上の速さで移動した個体もあるそうです。まだまだ移動の範囲の全貌は明確ではありません。
夏から秋にかけてはフジバカマ、ヒヨドリバナ、アザミなどのキク科植物の花によく集まり、吸蜜する姿が見られます。

樹上のアサギマダラ自然教育園内の水生植物園に行くと、目の前をアサギマダラが横切りました。慌ててカメラを構えるのですが、飛んでいるところは難しく止まる先をじっくりと待つことにしたのですが、なんととまったところは木の上の葉。よく見えない、と思ってもどうすることも出来ず、ただ近くに飛んでくるのをじっと待つのみです。


待つこと数分。アサギマダラの好むアザミの花に下りてきてくれました。
アザミに止まって羽を広げたところをどうぞ。
アサギマダラ

彼岸花とアサギマダラなど、4枚ご覧下さい。写真をクリックするといつものサイズで見られます。
アサギマダラ1 アサギマダラ2

アサギマダラ3 アサギマダラ4

浅葱色(あさぎいろ、浅黄色とも)ってどんな色かわかりますか?こんな色です■■■
ごく薄い藍色のことなんですけど、現在では薄い青緑をこう呼ぶこともあるんです。新選組が羽織等で使用した色といえばイメージされる方が多いのではありませんか?
そんな色をした蝶です。
模様も綺麗ですけど、ほんとに羽の色が綺麗なんです。
アザミに止まるアサギマダラ

一度飛びさってしまったので、園内を散策して一回りしてみると、別の場所のアザミに止まって蜜を吸っていました。
幼虫の食草となるガガイモ科植物はどれも毒性の強いアルカロイドを含んでいます。成虫がよく吸蜜するヒヨドリバナやフジバカマも、蜜にアルカロイドを含んでいます。アサギマダラはこれらのアルカロイドを体内に取りこむことで毒化し、敵から身を守っているんです。アサギマダラは幼虫・蛹・成虫とどれも鮮やかな体色をしているのですが、これは毒を持っていることを敵に知らせる警戒色と考えられています。美しいものにはトゲならぬ毒があるんですね。気を付けなくちゃ!
アザミの蜜を吸うアサギマダラ

見ていると、右のアザミから左のアザミへと飛び回るので、飛んでいるところの撮影にチャレンジしてみました。ピントは合っていませんが、カーソルを乗せて、クリックしてご覧ください。


柵の向こう側のアザミに止まってばかりでなかなか近づけないジレンマを感じてくれたのか、この後ちょっとだけ、手前にあるアザミに止まりに来てくれたんですよ。
感謝感謝で、驚かさないようにそっと撮影させてもらいました。
羽色の綺麗なアサギマダラ

蜜に夢中なアサギマダラ 浅葱斑

この後、お腹がいっぱいになったのか、樹の枝に上がってじっとしてしまいました。
止まっている様子は明るくしてみると葉ではありませんけど、暗くしてみると葉にしか見えません。葉に擬態しているのでしょうかね。カーソルを乗せてご覧ください。


植物の生態も不思議ですが、生物の生態も不思議ですよね。
毒を体内に持つことや体色を鮮やかにすることなどどうやって身につけるのでしょうね。
毒を食べても死なない体の構造なんて簡単ではないだろうし、人間みたいに簡単に洋服を着替えるというわけにはいかないし。
しかも、なん千キロと旅をするって、必要をいつどのように感じてどのように行動し始めたのかも不思議です。
宮沢賢治風に言えば、雨ニモマケズ風ニモマケズ、どのようにして飛ぶことができたのでしょう。
自然界の進化はすばらしい。

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posted by ブドリ at 21:45 | Comment(0) | TrackBack(0) | .自然教育園 生物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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