月と一緒に見るものは何がいいか、それが見えるのはどこか、カシミールというソフトを駆使してそして決めたのが、サンシャイン60の屋上展望台から東京スカイツリーの左側から上ってくる小望月を撮る、ということ。
あとは天気次第。
この日の月の出は17:01(東京)。月の出の時刻にすぐに見えてこないのはわかっていたのですが、こんなに雲があると期待も出来ず。これは17:20の空です。
でも、よく見てくださいね。またもや反薄明光線が右からも左側からも東側の1点に向かって集まってるじゃないですか。しかも反薄明光線がしっかり雲に影を作ってますよ。
集まっている場所よりもちょっと右寄りがツキが上ってくる予想ポイントです。
この直後、スカイツリー付近をじっと見ていると雲の中から静かに顔を出し始めました。
左上にぼんやりと丸いものがわかりますか?それが小望月です。
せっかくなので反薄明光線と東京スカイツリーと小望月です。
でも、月の位置がよくわかりませんよね。上の写真から大体の位置をつかんでその付近を見てみてください。ちゃんと写ってますから。
またしばらく見えないなと、魅力的な風景が広がっていた西の空側にちょっと浮気しちゃいました。
雲に入った月とは反対に、今にも雲の中から出て来る太陽から地上へと光が降り注いでいるんですよ。いやいや、宮沢賢治の言葉を借りれば光のパイプオルガンが奏でられているんです。
ちからのかぎり
そらいっぱいの
光でできたパイプオルガンをひくがいい
宮沢賢治 「告別」より
そしてなんとこの写真の左下の方にちょこんとひときわ高い山が!そう、富士山です!
この秋、最初の富士山です。感動!
この西の空の模様はもっとお見せしたいことがあるので後日改めてお届けします。
意外とゆっくりそうなんですけど、目を放すとあっという間に移動するほど月が動くのって速いんですよ。じゃなくて地球の自転速度は速いんです。この自転速度に振り落とされずに世界は広がっているんですからすごいことです。
東京スカイツリーの真上に小望月がやって来ました。
月の出から1時間でこの高さまで登るんですよ。速いですね。
と、小望月はここまでです。
次回、中秋の名月をお届けします。
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