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「てん」
ピーター・レイノルズ 作・絵
谷川 俊太郎 訳
あすなろ書房
お絵かきなんて大嫌い!
おえかきの時間に白紙で提出しようとしたワシテという女の子。
先生は白い紙を見て
「吹雪の中のしろくまね」
なんてウィットに富んだ先生!
そんな先生に促されて、ふてくされて書いたのがちいさな「点」ひとつ。それも本当にマーカーを押しつけただけの1点だけ。
先生はその紙にサインをさせました。
すると翌日、金縁の額に入れてお絵かきの先生が飾ってくれていました。
ワシテは、「もっといいてんだってかけるわ!」と、いろいろな色の点、小さい点や大きな点など、どんどん描いていきます。
そしてワシテの絵は学校の展覧会で大評判になりました。
でも、ここで終わりませんよ。
ワシテの絵を見たちっちゃな男の子が、
「おねえちゃんは ほんとに すごい えかきだね。ぼくも かけると いいんだけど」いいました。
さて、ワシテはどうしたでしょう。
もちろん、先生の教えたてくれたことがしっかりと生きていますよ。
作者のピーター・レイノルズ氏が中学校1年生の時に、数学の先生ミスターマトソンが「じぶんのしるし」をつける勇気を与えてくれたという作者の経験が元になっています。
子どもは褒められるとやる気が出る。
皆に認めてもらえると、もっともっと頑張れる。
でもそれって、子どもだけではなくて、誰だって同じですよね。
読んでいて、こんなきっかけを与えてくれるような人に出会えたらいいな、と思える絵本です。
でも、人に合うのではなくて、自分がこういうふうな人になってみませんか?
きっとだれでもそういう人になれると思いますよ。
お子さんにとって、身近な人にとって、まだ見ぬ誰かにとっての、そういう人に。
そして、その人がまた次の人へ、ね。
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