今回は園内に咲く春を告げる花々をお届けします。
ヒトリシズカ(一人静)
名前の「静」は、源義経が好んだ「静御前(しずかごぜん)」で、花穂が1本であることから、一人で舞っている姿に見立て一人静ということです。
でも、咲くときはみんなで賑やかに咲いています。
時にはタチツボスミレに囲まれて、かぐや姫のように求愛されちゃってるのかも。
カーソルを乗せてご覧ください。
ニリンソウ(二輪草)
でも、はじめから一緒に咲くのではなく、一輪咲いてあとを追うようにもう一輪。
同じ方を向いたり、背中を向けたり。
なかなか想いは伝わらないみたいです。
カーソルを乗せてご覧ください。
カタクリ(片栗)
万葉集で「もののふの 八十乙女らが 汲みまがふ 寺井の上の 堅香子の花」(巻18)に詠まれている「堅香子(カタカゴ)」のこと。
自然教育園内には群生地が2箇所あります。
この日はちょっと寒くて花の開きがもう一つ。
でも、揃って春へのベルをならしているようでした。
カーソルを乗せて、クリックしてご覧ください。
シュンラン(春蘭)
「春に咲く蘭」から「春蘭」。
ホクロ、ジジババなどの別名があります。ジジババというのは蕊柱を男性器に、唇弁を女性器になぞらえ、一つの花に両方が備わっていることからついた説と、花を正面から見て、頬かむりしたおじいさんかおばあさんが両手を広げて孫を迎えているという説があります。
一本でも春蘭、たくさんでも春蘭、豪華春蘭です、なんてね。
カーソルを乗せてご覧ください。
ウラシマソウ(浦島草)
きっと他の花と仲良くしたくて誘ってるのかも。
カーソルを乗せてご覧ください。
今年の春の訪れはちょっと遅目でも、春を告げる花達は、力強く、たくましく、そして優しく咲き始めています。
何があろうと、周りの環境がどうであろうと、しっかりと自分の役割を果たそうと咲いています。
今、私達も、何があろうと、慌てず乱れず、まずはしっかりと自分の日々の役割をはたすことが大事なときなのでしょう。
「それぞれの 衣装をまとい 春の花」
「顔上げて 今咲き誇る 春の花」
「顔上げて 今咲き誇る 春の花」
Spring bloomer
raise a head
in full glory


【.自然教育園 花・植物の最新記事】
心預けてしばし見とれる >
見事な描写です。
人の悲しみを知らずに咲いてくれるから、人は花に癒されるのかもしれませんね。