それが、ナナフシモドキです。
実はこれ、一般的にナナフシと呼ばれている虫の正式名称なんですよ。
つまりナナフシモドキの別名がナナフシなんですよ。
〇〇モドキと呼ばれる花や虫は、〇〇に似ているけど違う種とか近縁種というのが普通ですから、おかしいですよね。
この謎は後ほどとして、まずはご覧ください。
さて、どっちが頭でしょうか。
頭はわかりましたか?足の向きを見るとわかりやすいかもしれません。
正解は、上の方が頭で、前肢を前に揃えて伸ばしているので余計にわかりにくいですよね。
それでは下の写真ではどうでしょう。
上の写真を撮影した時、カメラのストロボを焚いたら驚いて飛び降りたところです。
下の写真では右下が頭です。
短めの触覚が2本伸びているところが頭で、この触覚の短さがナナフシモドキの特徴です。
さて、名前の不思議なのですが、ナナフシを漢字で書くと七節。
体の節が七つといっているのではありません。
昔から「七」というのは「たくさん」という意味で使われることがあり、節くれだった樹の枝を指して七節と呼びました。
その樹の枝に大変よく似ている(うまく擬態している)昆虫に「七節もどき」という名前が付けられました。
モドキを省略して「ナナフシ」と呼ばれているんです。
でも、科はナナフシ目ナナフシ科というし、おなじ仲間はヤマヨナナフシ、エダナナフシとモドキは就かないのだからわかりにくいですよね。
さらにナナフシモドキは基本メスしかおらず、「単為生殖」と言って、メスだけで産んだ卵が孵化(ふか)して大きくなるそうです。
なんとも不思議な虫です。
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