2017年09月14日

行き合いの空

今日のタイトルの「行き合いの空」を知っている方は風流人ですよ。
さて、その行き合いの空とはなんぞや?

行き合いというのは、「行き合うこと。また、その所、その時。出合い。」という意味の他に、「夏と秋など、隣り合せの二季にまたがること。また、その頃」という意味があります。
そして行き合いの空とは、二季にまたがる空ということなのですが、昔から、夏と秋の暑気・涼気の行き合う空のことを行き合いの空と呼びます。

古今和歌集や新古今和歌集の時代から呼ばれていて、次のような歌が詠まれています。
凡河内躬恒「古今集」
夏と秋と 行きかふ空の 通ひ路は かたへすずしき 風や吹くらむ

慈円「千五百番歌合」「新古今集」
夏衣 かたへすずしくなりぬなり 夜やふけぬらむ 行あひの空

古人(いにしえびと)は、感覚で捉えていましたが、実際には暑気や涼気といっても目に見えませんよね、
それがよく現れているのが夏の垂直方向に発達する入道雲と、秋の横に広がる巻雲・絹雲(春や秋にでやすい)やうろこ雲(秋にでやすい)などが、季節の変わり目に出会うことがあり、そんな空を行き合いの空と呼びます。

今年は夏からずっとぐずついた空が多く、なかなか気持ちよく伸びる入道雲が見られず、今年は見られないかなぁと思っていました。

今日の午後は天気も回復し、30度近くまで気温が上がりました。
外に出ると、東の空にそれほど高くはないけど入道雲が見えたので、よく見える公園に行って撮影。
今年最後かもなぁと、記念に池に映る入道雲も撮影。
空と池の入道雲

しばらく眺めていると、入道雲に向かって雲が伸びてきました。
見ていると、犬の顔のような、妖怪の顔のような形になって入道雲の上に差し掛かりました。
上に伸びようとする入道雲と、横に広がってくる雲が出会った空なので、この空も行き合いの空と言ってもいい空だと思います。
行き合いの空?

そして移動途中の別の公園で眺めてみると、今度は入道雲の近くに巻雲が近づいてきていました。
これぞ行き合いの空!
巻雲というのは台風が近づいていて天気が崩れ始めるとまず現れる雲で、台風18号からかなり離れているのにすでに空に影響が出始めているのは、台風の大きさを物語っているのではないでしょうか。
行き合いの空

金曜日も今日のような天気になりそうですが、やや気温が低めだし、雲も多そうなので入道雲は見られなそうですね。
週末には台風が来て、夏の空気をごっそり持っていってしまうだろうから、入道雲はもう見納めでしょうね。
夏らしい夏がほとんどなく、残暑らしい残暑もそれほどないまま、今年の夏は去っていきそうです。
なんて行ってると10月とかに30度を超える日が続いたりするんですよ。
油断大敵ですよ。

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posted by ブドリ at 22:30 | Comment(0) | 空色 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする